【レシピ集を手にする花岡澄雄会長(右)と
編集長の花岡かつ子さん】
東御市のクルミ生産拡大とブランド化に取り組む「日本くるみ会議」=花岡澄雄会長、40人=が、編集したクルミ料理のレシピ集「信州くるみ日和」が県内各地の書店で販売されている。
同会が「発足20周年記念事業」の一環で昨春、県地域発元気づくり支援金を活用して1000部を出版し市内の関係者らに配布。
料理だけでなく、クルミの歴史や栄養、生産過程などを網羅したクルミ専門の本として好評だったため、市が誇る特産品をさらに広くPRしようと”流通販売”に踏み切った。
「くるみ和え」「くるみおはぎ」などの家庭料理のほか、管理栄養士が考案した創作レシピやプロの料理人直伝のレシピなど36品目を紹介。
編集長の花岡かつ子さん=同市田中=は「クルミについてより深く知っておいしく食べていただき、東御市に関心を寄せていただけたらうれしい」と話す。
同市で栽培されているのは「信濃くるみ」で生産量は日本一。
花岡澄雄会長(74)=同市鞍掛=によると小雨で南面傾斜地の火山性れき質土壌が栽培に適しており、1960年代の最盛期には栽培本数は3万本に達したという。
その後は、安価な輸入品や害虫被害などで衰退し一時期は約3000本まで減少した。
しかし、近年は関係者の努力で1万本ほどに栽培本数を増やしている。
花岡会長は「天日に2、3週間あてて自然乾燥しているので味がまろやか。菓子や料理などクルミを生かした産業を振興し、地域の魅力を発信したい」と意気込んでいる。
レシピ集はB5判、74ページ。
定価1320円(税込)。
問い合わせは花岡かつ子さん(電話)0268・62・0236(くるみ菓子花岡)