【男性最高齢の甘利さんと小泉市長】

 

 

 

 小諸市は20日、今年度100歳となる市内高齢者と最高齢者の祝賀訪問を行った。


 長寿を祝福し敬老の意を表するとともに、高齢者福祉に理解と関心を高めようと毎年行っている。

事前に希望調査を行い、今年は4件の個人宅で実施。

 

 小泉俊博市長が訪問し、祝状などを手渡して長寿を祝った。

 「新型コロナウイルス感染症対策」として、短時間の滞在となった。
 

 訪問があった乗瀬区の甘利一晴さんは大正7年生まれで、男性最高齢。

訪問時点で103歳、2月に104歳となる。

今年度109歳の市内女性最高齢と親戚。

子は3人、孫は6人、ひ孫は9人。

 現在は孫家族と暮らしている。
 

 農家の3男として生まれ、子どもの頃から農家を志していた。

20歳から5年間戦争を経験。当時の過酷な日々を振り返り「戦争を無くせば、人類の価値は倍になる」と話した。


 戦争から帰った後、本格的に就農。

畑を徐々に広げ、小諸と群馬県で、レタス、ハクサイ、キャベツ、ネギなどを栽培した。

 「働きすぎて長生きしないと言われるほど、よく働いた」という。

 事業は子世代が法人化し「アマリファーム」として続いている。
 

 現在は、静かに過ごすが、体操や散歩で体を動かしている。

 「長寿の秘訣は、個人の力では無く、社会の恩恵のたまもの」と喜んだ。
 

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 市内で今年度中に88歳になる高齢者は247人、100歳は21人。

 9月1日現在の小諸市総人口は、4万1861人で、65歳以上の高齢者人口は1万3705人。