【故田中勝太郎さん作品展の準備を進める

「ゆもと京都屋呉服店」】

 

 

 

【展示される田中さんの水彩画】

 

 

 小諸市の「城下町にぎわい協議会」は23日から26日、歴史的建造物がギャラリーやショップとなる「信州小諸城下町フェスタ」を本町や大手門周辺で開く。

 

 毎年9月の連休に実施しているイベントで10回目。

今回は、11の町屋や蔵が会場となる。

 

 テーマは「昔の良いものを再発見し、新しいデザインで楽しむ」。

古布や古道具、古着物や骨董、リメイクや再生の実用品やアート、手仕事、工芸展、飲食物、着付けのワークショップなど、さまざまな展示や販売、体験が提供される。
 

 今年初めて、着物や和装で訪れた人に特典がある「キモノデコモロ」を実施。

11会場に加え、会場周辺の店舗が参加し、各店がそれぞれ割引やプレゼントを用意する。

広い世代に着物や古布に興味をもってもらうとともに、着物の街歩きを楽しんでもらおうと企画した。
 

 会場のゆもと京都屋呉服店の2階では、本町出身の故田中勝太郎さんが残した、大正や昭和の小諸風景画を展示。

田中さんは明治39年生まれで、小諸の風景を2000枚近く描いたという。

今回は、本町などの街並み、懐古園、遊園地、寺など水彩画約30点を飾る。
 

 同じく会場の揚羽屋はプレオープン。島崎藤村ゆかりの一膳めし屋として知られた店で、近年は閉店していたが、飲食とゲストハウスとして新たな開業準備が進んでいる。
 

 協議会事務局の荻原礼子さんによると、このイベントは、古いものを残すことや、魅力を発信しようと始まった。

 「建物の中に入ってもらうと、より魅力を感じてもらえると思う。巡り歩く楽しさを通じて、古い街の活性化のイメージを共有できれば」と話している。
 

 町屋館で予定していた、子どもの遊びなどを提供する「こもろっ子王国」は”新型コロナウイルス感染症”の影響で延期。

 11月に状況を見て実施する予定。

 

 このほかのイベント内容はホームページやパンフレットで紹介されている。