【シュプレヒコールを上げる参加者】

 

 

 脱原発を掲げて活動する市民有志「つながる会」はこのほど、上田駅前の水車前広場で「脱原発へつながるパレード」を行った。


 「新型コロナ」の影響で、市内デモ行進は断念し、プラカードを掲げるスタンディングで活動した。


 市内外から集まった参加者約30人は、「NO原発」「再稼働反対」「汚染水 海に捨てるな」などと書かれたプラカードを掲げ、約30分間にわたり脱原発を訴えた。
 

 代表してあいさつした大村忠嗣さん(同市岩下)は「被ばく被害を負った子どもの甲状腺検査によるがんの疑いが、感度の高い超音波測定器によるスクリーニングが原因の過剰診断とされた。これは事実を縮めようとしており、実際どうなのかを考えていかなきゃいけない」と指摘。また「高濃度トリチウム汚染水が〃処理水〃と表現を変え、希釈すれば問題ないと言っている。漁民の反対に対して、政府と東電が一方的に流そうとしている」と話した。40年以上稼働している美浜原発や、放射線使用済み核燃料の問題についても言及していた。
 

 原発の問題について参加者らは「大きな力でなかったことにしようとしているのは許されない。決して風化させない」と語り、プラカードを手にシュプレヒコールを上げていた。