【新車両のお清め】
【消防本部庁舎で行われた受け入れ式】
【車内後方部に備えた補助バッテリー】
上田市中央6の「㈱上田ケーブルビジョン」=母袋卓郎社長=は10日、上田地域広域連合消防本部に”ワゴンタイプの消防車両1台”を寄贈した。
同社の「創立50周年記念事業」の一環。
旧車両は、平成11年から22年間稼働。
かねてから”車両更新”を検討していた。
同市大手の消防本部庁舎で行った「車両受け入れ式」で、母袋社長が、土屋陽一広域連合長、堀池正博消防長に目録と鍵を手渡した。
新車両は中央消防署に納め、災害発生時、現場で消防部隊を指揮する「指令車」として運用する。
仕様は、5人乗りのディーゼルターボ車で、排気量2・75Lの四輪駆動車。
車種は、トヨタハイエース スーパーGL「MRT TypeⅡ」。
大きさは、全長470㎝、幅169㎝、高さ218㎝。
狭あいな道路でもスムーズに活動できるよう、旧車両より車体を小型化。
車両後方部に資機材を積み込むスペースを広く確保し、トライアルバイク2台を壁面の金具で固定して搬送できる。
50㎏まで積載できる「ルーフラック」も設置した。
また「補助バッテリー」を搭載し、エンジン停止時の電気機器の利用も可能。
汚れた資機材の積み込みを想定し、洗浄しやすい床材を採用した。
同市本郷の「㈱甲田ケイテイ」が手配した。
母袋社長に感謝状を贈呈した土屋広域連合長は「指令車の能力を最大限に発揮するため、鍛錬に励み、有事の際には最善の努力をし、地域住民の生命を守るよう祈念する」と述べた。
この後、新車両の前照灯やサイレン等の機能試験を行い。安全を確認した。
同式で、母袋社長は「コロナ禍で式典等の開催がかなわない中、育てていただいた地域の皆さんに役立つことはないかと考え、寄贈を決めた。地域の安心、安全、防災に役立てていただければ」と、あいさつした。