東御市議会9月定例会は8日、6議員が質問し、予定していた一般質問の全日程を終えた。
 

 ◆西山福恵議員は、千葉県八街市で帰宅途中の児童が死傷した事故を受け、通学路における地域見守り隊の、教員や警察官のOB、市民などの協力拡充について要望。
 ◇市は「地域と連携して活動等を行う学校応援団の皆さんの高齢化と新たな人材確保が課題。提案いただいた方へ呼び掛けていきたい」と回答。
 ◆認知症高齢者の徘徊の対策に関連し、GPS機能の付いた「徘徊見守り器具」の購入助成制度の予定について質問。
 ◇市は現行の費用の一部助成が、旧式の端末機への補助であることから「事業の見直しを検討する」と回答。提案のあった、認知症の人が利用しやすいステッカーについて、デザイン公募を含めて検討していくと回答。

 

 

 ◆髙木真由美議員は、熱海市で発生した土石流災害に関連し、市内の大規模盛土の状況について質した。
 ◇市は、市内の大規模盛土造成地について、市内では該当する22カ所が、谷や沢を3000㎡以上埋め立てた〃谷埋め型〃とし、昨年度行った目視の現地調査などでは「崩落につながる個所は確認されていない」と回答。

令和4年度、全個所の立ち入り調査を実施して、危険と判断された個所への対策を講じていくとした。
 

 

 ◆大塚博文議員は、小学校校舎の長寿命化基本計画にもとづく、5小学校の修繕要望件数と実施状況を質した上で「安全面で問題ない修繕が後回しになり、補助金のつかない小規模対応は予算額が削られている」と指摘。

「生活に密着した部分、教育に直結する部分へ適正な配分を求める」と要望した。
 一般質問に先立ち、このほど茅野市で起きた土石流災害にふれ、土砂崩落の危険地域にセンサーを設置し、下流の人々に危険を知らせるシステムの導入検討も求めた。

 

 

 ◆市毛真弓議員は、特別障害者手当の支給要件や対象者が認知されていないなど、制度活用の周知に関して質問。
 ◇市は「脳梗塞や脳出血の後遺症のある人、認知症の人、手帳を持っていない人でも、支給要件に該当する可能性がある人に、ケアマネージャーや民生委員が案内していく。市HP、福祉のしおりの刷新、市報の活用を通じて、市民に周知していく」と回答。
 

◆その他の議員の質問内容は

 ▽窪田俊介議員、市におけるインボイス(適格請求書)制度の影響、高地トレーニング関連施設、新型コロナウイルス対策

 ▽中村眞一議員、病院事業の状況と経営改善計画について