長和町議会9月定例会は3日に一般質問を行い、午後は2議員が質問した。

 
 ◆田福光規議員は「新型コロナウイルス感染症」の町における経済やワクチンの状況について質問した。
 ◇町側の答弁によると、町内企業では「新型コロナ」に直接起因する倒産や失業報告は無いが、最近では飲食業の廃業が1件あると商工会から報告を受けた。

製造業では、回復が見られるが、観光業や飲食業などは厳しい状況とみられる。

町は、地域内消費喚起や事業支援、生活支援のために、1月中旬まで使える商品券「地域いきいき券」を町民に配布するなどの対策を取っている。


 ◆田福議員は、制度資金保証料助成事業と町商工振興資金利子補給事業の利用状況を確認し、両事業とも増加していることから「町内事業者がコロナ禍で資金的に苦慮している」などと指摘。

「一人の倒産も出さずに乗り切るための取り組みが求められている」と要望した。

 ◆また「ワクチン」について質問し、接種率向上の呼びかけを求めた。

 ◇町のワクチン接種の状況は、5月10日から80歳以上の集団接種が開始。

その後、対象を65歳以上に広げ、7月25日までに一回目の接種を終えた人は2266人(対象者の87・2%)、このうち2回目の接種を終えた人は2245人。

 16歳から64歳の接種予約は1924人(68・7%)となるが、すでに接種が終わっている医療従事者や職域接種などを加味すると、同年代全体の接種率は80%を超えるとみられる。

 個別接種の対応は医療機関と協議しており、近く告知される。
 

 ◆このほかの質問は

 ▽佐藤恵一議員は、今シーズンのスキー場エリアの行政支援策、スキー場公設民営化に伴う長和町振興公社のあり方、運営計画、子どもの将来を考えた有機学校給食、高齢化による農村集落機能低下

 ▽田福議員は、医療福祉の充実、男女共同参画社会推進─など。