【人形で郷土の人物を学ぶ4年生】
上田市神科小学校(堀内絹予校長・696人)は、同市古里の飯田きみ子さん(71)が製作した”郷土出身の偉人の人形”を1階の廊下に展示した。
展示した人形は、上田市出身で方面委員制度(現・民生委員制度)を、全国に先駆けて生み出した小河滋次郎博士(1864~1925)と関係者32体。
児童は廊下を通るたびに人形に書いてある説明書きを見ながら学んでいる。
特に4年生は社会科の学習で郷土の人物について勉強することになっているため、人形で先に学んだ。
見学した4年生の馬場心海さんは、小河博士の関係者の一人、山極勝三郎博士の展示を見て「ウサギにコールタールを塗ってがんをつくったことが書いてあった。よく思いついたなと感心した」。
橋本萌那さんは「人形ごとに詳しく書いてあるので色々なことを知ることができた」。
小林洸貴さんは「人それぞれの人生が書いてあるので勉強になった」。
高橋はるかさんは「関係者のことも書いてあるので良くわかった」。
青木ゆらさんは「色々なことが書いてあって良かった」。
担任の船田真紀教諭は「紙の上だけでなく人物として身近に感じられてわかりやすい」とそれぞれ感想を話した。
飯田さんは、郷土の偉人を後世に伝えたいと、毎年テーマを決めて製作している。「これを機に他校でも展示して、子どもたちに郷土のことを知ってもらえれば」と話していた。