小諸の市街地を回遊して”アート写真”を楽しむ―。
「浅間国際フォトフェスティバル2021 PHOTO KOMORO」が8月28日からスタートした。
主催は実行委員会で期間は、11月21日まで。
【小諸駅東西自由通路の「Familie werden」】
【酔月橋の「Boat」】
【開催会見であいさつする正副委員長と太田さん】
【小諸駅舎の「光と影」】
【武器庫】
「浅間国際フォトフェスティバル」は、国内外の優れた写真家らの作品を、まちや自然のある屋外空間、または屋内などに展示。
”写真の楽しさを世界に発信”する国際的なアートフォトのイベント。
これまで軽井沢町や御代田町などで開催し、テレビCMや空間演出などビジュアルコミュニケーション事業を展開する「㈱アマナ」=進藤博信社長、東京都品川区=が呼びかけ、プロデュースを担当。
小諸市では、国内外の8作家の作品約70点が、懐古園や小諸駅、市町、本町、相生町、大手の10カ所で展示。
「懐カシクテ古クテ 新シイ写真体験」がコンセプト。
ガイドマップが配布され、紹介サイトも充実している。
エキシビションディレクターは、アマナの太田睦子さんで「マップを持って、ヴィンテージフォトを活用した作品などさまざまなアプローチを小諸との組み合わせを楽しんでもらい、まちの魅力にも触れてほしい」と話す。
屋外で一番大きな作品は、懐古園の酔月橋に下げられた10m×8mの巨大な作品。
小池健輔さん(1980年、名古屋生まれ)の「Boat」は、風が抜ける布地にプリントされており、水の手展望台の方から鑑賞できる。
自然の谷を利用した大きな空堀のスケールに合わせて作品も大きくした。
ボートで寄りそう男女が印象的だが、ボートは浸水しているなど見ている者がさまざまな想像ができる。
懐古園内には、ほかに2カ所、武器庫と馬場に大坪晶さん(1979年、兵庫県生まれ)らの作品を展示。
小諸駅の東西自由通路では、1人でいくつもの家族を演じた、愛知県生まれで、ベルリンを拠点に活動する山田梨詠さんの作品「Familie werden(家族になる)」がずらりと並ぶ。
小諸駅舎内には森山大道さんの「光と影」。
相生町の旧スナック夕子、大手の旧吉池歯科、ほんまち町屋館、本町の旧大塚酒店、脇本陣の宿・粂屋にも国内外の作家の作品を展示。
10月10日までの期間中に「ネオレトロな小諸」をテーマにし、インスタグラムでの「フォトコンテスト」を行っている。
参加は無料、賞品は小諸の土産品。
★応募方法など詳細は、浅間国際フォトフェスティバルのサイトのイベント情報に掲載している。↓ ↓ ↓ ↓
フェスティバル初日には、主催者が懐古園で開催会見を開いた。
実行委員会の委員長、小泉俊博市長は「展示会場など協力していただいた皆さんに感謝したい。コロナ禍でも心身の健康を保つには、近隣の散策など適切な外出も必要。古くて新しいまちを回遊しながら楽しんでもらいたい」。
副委員長の進藤社長は「浅間国際フォトフェスティバルは浅間山を中心としたエリアで、市町村と連携し、アートフォトを通じて豊かな生活になるよう役立てたい。小諸市の参加は大変意義のあること。世界ではフォトフェスティバルが盛んに行われている。屋外併設型(の展示)は、普段見慣れたまちや自然に、突然アートフォトが入り、人々の刺激になる。新たな発見につながり、新しいまちづくりの一助になれば」と語った。