長野県は17日「新型コロナウイルス感染拡大」が止まらないことから、上田、佐久圏域の「特別警報Ⅱ」感染警戒レベル5、飲食店などへの時短要請を、9月1日まで延長することを発表した。

 

 対象は上田圏域が全4市町村、佐久圏域は小諸市、佐久市、軽井沢町、御代田町、立科町。

「特別警報Ⅱ」は、5日から18日までの予定だったが、新規陽性者数が減らない状況からの対応となった。

10日から16日の新規陽性者数は、上田が68人で前週と比べて4人増、佐久は64人で前週と比べて19人増。

10万人当たりの陽性者数は、上田が35・04人、佐久が31・28人。


 感染経路で多いのは、上田の場合、同居者間が43%余、飲食関連が17%、不明が13%余。佐久の場合は県外が46%余、知人・別居家族25%、同居者間が約18%。


 ◆感染事例から、感染拡大防止のため

 ▽県内への帰省や県外への訪問は控える

 ▽別荘など二地域居住の人は県を越える移動は控える

 ▽人と会う機会をできるだけ減らす

 ▽感染リスクが高い場所での行動に注意する―を呼びかけた。
 

 県の新たな対策では、県外往来した人などを中心に無症状者のPCR検査を行い「信州の安心なお店」認証店の従業員への”早期ワクチン接種(県の接種会場)”などを行う。
 

 上田、佐久が「特別警報Ⅱ」になって以降、全県でも感染者が急増。「特別警報Ⅱ」は11日に松本市・塩尻市・安曇野市、13日に諏訪圏域、16日に長野市、千曲市、坂城町など6市町村に拡大。

 10日から16日の新規陽性者数は610人、前週と比べて254人増の「激増」状態に。

  10万人当たりの陽性者数は29・76人。

 

 阿部守一知事は「徹底した感染対策を」と全県に呼びかけている。
 

 ◆17日現在

  ・陽性者で入院中は221人

   ・宿泊療養中は274人

  ・自宅療養中は145人

  ・調整中は48人

 

 これまでの累計で、検査実施は24万7777人、陽性者数は6380人、死亡は94人。