【大橋選手の快挙を喜ぶ、右から

土屋組合長、桑原区長、水間さん、

中島さん、佐藤さん(28日)】

 

 

【金メダル獲得した

大橋選手と平井監督の絵馬】

 

 

【代表選手らに渡した絵馬お守り】

 

 

 

【瀬戸大也選手の絵馬】

 

【萩野公介選手の絵馬】

 

 

【入江陵介の絵馬】

 

 

 

 

 

 東御市市新張区の「一番観音」で28日”金メダル”を獲り日本競泳女子史上初の2冠を達成した大橋悠依選手(25)の快挙に、地元関係者らが”絵馬”を囲んで喜び合った。

 一番観音には、同市湯の丸高原の「高地トレーニング用プール」で合宿した「東京五輪競泳日本代表選手」たちの”絵馬”が奉納されている

 

 

 新張区では、合宿した選手たちの「一番になる」願いを「一番観音」にかけ、代表選手らの必勝祈願の絵馬奉納を行い、応援していた。

 

 大橋選手はこの日「競泳女子200m個人メドレー決勝」で”金メダル”を獲得。

 25日の「女子400m個人メドレー」の”金メダル”に続き2個目。

 

 絵馬奉納を企画した関係者らは一番観音に集まり、金メダルを獲得した大橋選手の絵馬を囲み喜びの声を上げた。


 新張区の桑原真喜義区長(68)は「もう最高。大橋選手の200mでの最後のひとふんばりは湯の丸で鍛えた成果、一番観音の御利益かな、という感じで見ていた」。

 

 新張生産森林組合の土屋幸彦組合長(66)は「一番観音の如意輪観音は、人々の救いや願いを叶えようと頬に手をあてて考えている姿。みんなの色々な一番への願いが集まる場にしていきたい」と話した。


 また、18日には湯の丸合宿を終え五輪会場へ向かう大橋選手ら代表選手を乗せたバスが一番観音の前に停まり、土屋組合長らが「一番観音がついているから安心して」と声援を送ると、大橋選手らは窓から手を振って「頑張ります」と元気よく応えてくれたという。


 応援ポスターを描き、大橋選手ら代表選手にポスターへサインを書いてもらった中島杏さん(祢津小学校6年)は「ポスターを見てくれたのがうれしかった。金をとってくれて、応援して良かった」。

 佐藤穂乃璃さん(同)は「東御市で練習したことで1位をとってすごいと思った」と話した。
 

 一番観音には、絵馬をひと目見ようと訪れる人の姿もあった。

 大橋選手の「メダル獲得」と書かれた絵馬を見た、上田市から訪れた親子は「実物を見られて良かった。ほかの選手たちにも頑張ってほしい」と話していた。
 

◇  ◇
 

 東御市地域おこし協力隊で、代表選手らと地域の橋渡しをした水間源さん(42)は元競泳選手。

 日本競泳代表監督であり、大橋選手を長年指導するコーチの平井伯昌さん(58)の下で競泳に励んでいた経験を持つ。
 

 代表選手らの合宿中には、教え子の水間さんを頼って、困りごとなど相談もあり、細やかなケアやサポートも行っていた。

水間さんの携帯電話には、五輪会期中も平井監督からメッセージが届き、決勝に向かう大橋選手のウォーミングアップの様子の動画や「順調」などの報告、金メダルを獲った後には平井監督から電話で「ありがとう」と連絡があった。
 

 水間さんは「大橋選手は、同じ平井門下生の後輩。最高の結果を残せてホッとしている。地元の人が喜んでくれるのが一番。これをきっかけに、湯の丸を使って地域で盛り上がっていきたい。ここからがスタート」と話していた。