【海野町商店街を進む曳航行列】

 

【配布した缶バッジ】

 

 

 

 

【セブン前駐車場】

 

 

 

【出立】

 

【出立神事】

 

 

 「コロナ禍での感染症拡大防止」から、今年も今月上旬に予定されていた「信州上田祇園祭」が中止になった。

 一方で、参加予定だった自治会ごと、感染対策を講じながら独自に祇園祭を行い、みこしを巡行するかけ声などが17日、上田市街地で響いた。
 

 海野町自治会(増沢忠幸自治会長)では、祇園祭のシンボル、市指定有形民俗文化財「お舟の天王山車」の曳航行列を挙行した。

 

 昨年も展示は行ったが、裃など衣装を身につけての曳航行列は2年ぶり。

 

 みこしと違って担ぎ手の密集がなく、人との距離がとれることから、当初から実施の方針で、今回は挙行の告知を広く行った。

海野町商店街オリジナルの「アマビエ缶バッジ」も作成して配布した。

 


 「疫病退散」のぼり旗が並ぶ中、横町の伊勢神宮で山車を安置している蔵からゆっくりと出し、出立の神事を行った。

 

 大きな山車を2回方向転換しながら伊勢神宮から海野町商店街に向かい、商店街を「よい、よい、よーい」のかけ声でゆっくりと進み、岡城夢太鼓の勇壮な演奏が鳴り響いた。

 

 母親と通りかがった小さな子どもが「おっきいふね」と喜び、缶バッジをもらってさらに喜んでいた。


 セブン―イレブン上田城大手門店駐車場に到着すると、玉串奉奠など神事を行った。

 

 山車は翌18日の夕方まで展示。

 

 増沢自治会長は「この日を迎えるまでの準備が大変で、多くの皆さんの協力のおかげ。天候に恵まれ、曳航できて晴れ晴れとし、コロナも退散したような気持ち。上田の町の古からの伝統を多くの皆さんに見て感じてもらいたい」と話していた。