上田市は5日、今年度サテライト市長室の4日目を中央公民館で行った。

 

 土屋陽一市長が各地で市民と意見交換して市政に生かす取り組みで、中央公民館では「上田小県近現代史研究会」「公民館学生ボランティアなどの市内大学生と大学院生」「上田市商店会連合会」の3団体と懇談した。

 

 ◆上田小県近現代史研究会 「歴史に興味持てる施策を!」 

 

【上田小県近現代史研究会】

 

 

 

「上田小県近現代史研究会」は中央公民館の利用者団体。

 会長の小平千文さん、事務局長の桂木惠さん、会計の小岩井礼子さん、清水たか子さん、山本益郎さん、入沢昌基さん、村山隆さん、冨田隆順さんの8人が集まった。

 

  研究会は会員42人、年1回の「ブックレット刊行」や「研究発表」「フィールドワーク」などを行っている。

活動の中心になっているブックレットは、27号まで刊行し、県外からも引き合いがあって、なかには増刷もあるという。


 上田市への要望は、歴史を踏まえて住民の暮らしを踏まえた地域づくりの提言を含み

 ▽別所線への引き続きの支援

 ▽公文書館の一層の充実。スタッフの増員

 ▽欧州のように安価に芸術が鑑賞できる環境づくり。サントミューゼの活用

 ▽公民館の利用をもっと簡便にする

 ▽若い人が歴史に興味を持つような施策

 ▽信州上田ふるさと先人館の活用を促進。記念デーを設定する

 ▽蚕都上田としての博物館がない。史料を残して継承できる施設が大事―など。

 

 

 

 

 

 

◆長野大や信大など 「学生地域の魅力伝えたい!」

 

【地域で活動する学生】

 

 

 

 学生との懇談は、中央公民館が25日に行う「夏休み子ども自然教室」にボランティアで参加する学生や、地域づくり活動に取り組む学生が参加した。

 

 長野大学の芋川史貴さん(3年)と橘田亜美さん(3年)、筑波大学菅平高原実験所の博士後期課程の湯本景将さん(1年)、信州大学繊維学部の泉美野理さん(4年)と秋津航平さん(修士1年)の5人。


★それぞれの活動を紹介。

 ・コミュニティスクールの講座

 ・学生と地域をつなぐ活動

 ・生き物についての質問に答える取り組み

 ・上田地域の魅力をSNSで発信

 ・上田の魅力の紹介で車がなくても行けるスポットの発信、繊維関連の商品開発―など。

 

 懇談の中で、地域との関わりができることで地域の魅力を知ることができることや、魅力を伝える発信方法の難しさが話題となった。

 

 

 


◆上田市商店会連合会 「空き店舗活用のコミュニティ施設」

 

【上田市商店会連合会】

 

 

 

 

 「上田市商店会連合会」からは会長の柳島隆二さん、各商店会の役員で河合良則さん、瀬下敦さん、飯島新一郎さん、齋藤真弓さん、事務局で上田商工会議所の唐澤信広さんが訪れた。
 

 ★各商店会の取り組み状況として

 ・海野町からは「お舟の天王の曳航行事」

 ・原町からは「農民美術作品」と「木片人形」を各店で展示する「コロナ禍」での取り組み

 ・松尾町からはまちの歴史文化などを情報発信する「真田坂」などの報告があった。


 ◆要望としては

 ・上田城跡公園などを訪れた大型バスの観光客が買い物などのために駅前周辺に訪れられるよう、駅前に大型バスが駐車できるスペースの確保

 ・相次ぐマンション建設で100世帯増加する人口変化への対応など。
 

 老舗から新しい店までさまざまな店があることで、歩いて楽しい商店街になっているとし、空き店舗を活用したチャレンジショップの提案もあった。

 増加する人口については、入居する人に良かったと思ってもらえる街にする必要があり、コミュニティ施設の必要性などが話題になった。