【学生と教職員が芝の苗を定植】
上田市常田の信州大学繊維学部(森川英明学部長)は14日、キャンパス東側にあるグラウンドを「芝生化しよう」と、学生と教職員が協力して”芝のポット苗”の植え付けを行った。
キャンパスの明るい雰囲気づくりと”緑化・CO2削減”などが目的。
グラウンドは大部分が土の状態で、3年計画で芝生化する。
グラウンドには散水用に5本の管を埋設するなど大がかりな事業で、今年はグラウンド西側を対象に作業する。
2年前にグラウンド片隅200㎡で実験的に植えた芝は、良好な状態で成長しているのを確認している。
◆芝生化は
・運動してみたくなる環境づくり
・スポーツ時の衝撃緩和
・一般質問コロナ禍でもコミュニケーションを促進する憩いの場
・夏場の熱環境の改善
・飛砂の防止ーなど。
メリットが多いとしている。
芝生化の推進役、吉武康栄・大学院総合理工学研究科教授は、明るいキャンパスづくりに向け、芝生化する作業そのものも、学生や教職員が一体となって作業を行う機会があまりないキャンパス内で、新たなコミュニケーションの機会を生むと期待している。
芝生化は、全国の校庭などの芝生化を支援している「NPO法人 グリーンスポーツ鳥取」の理事、中野淳一さんの指導を受けている。
今回は芝の品種「ティフトン」のポット苗6000株を準備。
中野さんが繊維学部を訪問し、作業前に植え方を指導した。
参加者は、グラウンドに50㎝間隔で掘った穴に、苗を踏みつけるようにして植えた。
ティフトンは成長が早く、2カ月程度で芝が周囲を覆うようになる見込み。
今後、必要になる「ロボット芝刈り機」の披露もあった。
芝生化では、学生側のサークル協議会の34団体と議論し、作業やメンテナンスに協力する体制となった。
協議会の代表、田中瑛士さん(3年生)は「(今回の作業について)各団体には参加を呼びかけ、一般の学生には学部長からメールをしてもらった。サッカーをしているので芝生の方が気持ちいいので期待している」としていた。