【ベストを着用した保育士と散歩に出かける

豊殿保育園の年長児】

 

【ベストを寄贈する宮澤会長(右から2人目)ら】

 

 

 

 

 上田交通安全協会(宮澤郁夫会長)は6月30日、上田市芳田の「豊殿保育園」にメッシュ生地の「蛍光色ベスト」2着を贈った。


 7月中に管内にある全ての公立、私立の保育園、幼稚園48園に2着ずつ配布する。


 園児が散歩する時に、集団の前後で引率する保育士に着用してもらいドライバーの注意喚起を促す狙い。


 同安協は2019年に滋賀県大津市で散歩中の園児ら16人が死傷した事故の後には、管内の全保育園、幼稚園にホイッスル機能付き誘導棒を寄贈している。


 6月28日には千葉県八街市で小学生の列にトラックが突っ込んで児童5人が死傷した事故があったばかり。

 宮澤会長は「悲惨な事故はあってはならない。事故を1件でも減らせるようベストを活用してほしい」と話した。


 豊殿保育園には0歳から5歳児まで58人の園児が通う。

散歩は自然環境に親しんだり、人間関係構築の観点からも重要で各クラスごとに週3、4回は行っているという。


 三澤邦子園長は「散歩は交通ルールを学ぶ機会でもある。(寄贈された)ベストなどを活用して子どもたちの命を守っていきたい」と感謝した。