【上田民踊連合会の出演者全員による

「真田ざくら」】

 

【墨風会の書道展で加藤会長】

 

 上田市文化芸術協会(竹田貴一会長)はこのほど「第33回 上田文芸祭」を、丸子文化会館セレスホールで開いた。

 2年ぶりの開催で、協会団体による「展示発表」や「体験教室」、舞台発表に多くの人が訪れ盛況だった。


 展示部門では、華道会各流派が花と向き合い美を追究した力作が並び、体験教室では子どもたちが笑顔で「お花に触れ楽しんでもらえた」という。

 

 「上田茶道連盟」は、感染予防対策のため、お点前のみの茶席とした。

参加者からは「飲んだりできなくても、お点前をみてもらい、ゆっくりと話しをすることができて良かった」など評判だった。

「日本将棋連盟上田支部」による自由対局コーナーもあった。


 「墨風会」=加藤柳聲会長、約30人=による書道展では、前衛書道の「墨象」や漢詩など39点が並んだ。

 

 上田市前山の加藤会長(74)は「コロナでできるか心配だったが、にぎやかに見ていただいた。『書は人なり』というように、書を通して人間形成の修業を目的とした書から、文字の意味を意識せず黒と白の造形性を追求した墨象までジャンルは幅広く、会員は自由に創作活動を行っている。なかには水墨画のような書もあり、線のアート作品ともいえる」と話した。


 舞台部門では「白鳥バレエ学園上田教室」が「お人形のカーニバル」を上演。

大正琴やフラダンス、ハーモニカ演奏があり、日本舞踊や謡曲、剣舞の発表、上田民踊連合会の各流派は踊りを披露し、出演者全員による「真田ざくら」で締めくくった。


 舞台発表を見た上田市の70代女性は「いい舞台だった。衣装は色とりどりできれい、踊りは華やかで気分が晴れた」と話した。


 上田市文化芸術協会の関口よね子副会長は「コロナの影響もあったと思うが、日々の教室で頑張った芸は落ちることなく、素晴らしい発表を見せていただいた」と話していた。


 来年は6月に上田中央公民館で開催予定。