【別所温泉駅駅舎内であいさつする山本社長(中央)】

 

【「LovePiano3号機」の演奏】

 

 

【駅舎】

 

 上田市の別所線は17日に「開業100周年」の節目を迎えた。

上田電鉄㈱は17日、別所温泉駅で記念事業の「オープニングセレモニー」を行った。

 28日まで同駅駅舎内に設置している「ストリートピアノ」の演奏会も行った。

 演奏できる時間は午前9時から午後4時。

 

 開業100周年イベントは、上田市の「日本遺産認定1周年記念」のイベントと同時に、多くのイベントが企画され、記念グッズなどの販売が始まっている。


 ストリートピアノは、だれでも自由に弾けるもので「㈱ヤマハミュージックジャパン」による「LovePiano3号機」。

小説「蜜蜂と遠雷」の装画を手がけた杉山巧さんによる華やかなペイントが施されている。

17日のオープニングセレモニーでは、上田女子短期大学幼児教育学科の2年生、松岡瑠奈さんと森悠理さんの2人が、別所線が登場するアニメ映画「サマーウォーズ」の曲「僕らの夏の夢」と、馴染みのある「愛の挨拶」を演奏した。


 主催者あいさつで、上田電鉄の山本修社長は「1921年に川西線として運行を開始して100年。その間、他の路線が廃線になり、別所線も廃線の話も出たが、多くの皆さんから存続に温かい支援をいただき、100年を迎えることができ、大変喜ばしい。一昨年の台風19号により千曲川橋梁が落橋した際には、いよいよ終わりかと思った人もいるとは思うが、これも上田市や多くの皆さんに支援をいただいた。次の100年に向け、地域と連携して活性化の施策をし、頑張っていきたい」と語った。


 来賓で上田市議会の半田大介副議長、上田バスの舟見哲也専務、上田市都市建設部の藤澤純一部長が祝辞を述べた。


 セレモニーを見守った「別所線の将来を考える会」の竹田貴一代表は「廃線にならずに存続してきたことがありがたい。少しでも盛り上げていきたい。今後の活動では、ボランティア駅長を企画している。無償で駅のイベントや清掃など行い、盛り上げる人を募集するもので、取り組みに向けて準備したい」と話していた。