【サントミューゼ小ホールでの説明会】

 

 

 上田地域広域連合は「資源循環型施設建設」に向けて環境影響評価(環境アセスメント)の最初の手続き「配慮書」に伴い”広域の市民”を対象にした「説明会」を、このほど上田市サントミューゼで開いた。


 これまでの説明会は、建設候補地の清浄園周辺自治会と地区を対象に行い、ごみ減量化の取り組み、水害への対策、建物の耐震、今後の進め方、地域要望などで質問や意見があった。


 この日の会場には、上田市外からも市民が訪れ、多くの質問や意見、提案があった。


 ◆最大で1日に144トンを焼却する炉の計画は「焼却するごみの減量化」を前提にしているが、現在、燃やしているごみの4割を占める生ごみを減らす取り組みの進捗について質問があった。

 ◇計画にある生ごみを堆肥化する施設について土屋陽一連合長は「場所を含めて試行錯誤している。どこに設置するか(候補地の選定段階で)公表できないことは理解してほしい。生ごみの施設には、(資源循環型施設と)同じような形で大勢の理解を得ないといけない。まだ公表できる状況ではないが、着々と進めている。生ごみに限らず、燃やすごみを出す時、収集している皆さんや、燃やしている場所の周囲に住民がいることに思いを馳せ、出すごみを減量してほしい。一人ひとりの行動にかかっている」と語った。


 ◆「資源循環型施設建設」の取り決めで、建設地以外の市町村に「最終処分場」を設置することになっている件について、どのような状況になっているかの質問があった。

 ◇回答では、まだ最終処分場の設置場所について具体的な着手はしていないが、今後は資源循環型施設と並行して進め、資源循環型施設の稼働時には最終処分場が完成する必要があるとした。


 ◆調査する大気質の項目に「浮遊粒子状物質(10μm以下の粒子。ばいじん、粉じん等)」よりも小さな「微小粒子状物質(2・5μm以下の粒子。ばい煙、粉じん、自動車、喫煙などからの一次生成粒子や、排出された硫黄酸化物や有機化合物などが大気中で光やオゾンと反応した二次生成粒子)」を加えるように求めた質問があった

 ◇回答では「配慮書」の次の手続き「方法書」で調査する内容を決めるとした。


 ほかに、候補地の地元とするエリアの範囲などの質問や意見があった。