【山本さんの講義を聞く生徒】

 

 

【グループでのワークショップ】

 

 東御市の東部中学校(大塚明彦校長)の1年生231人はこのほど、総合的な学習で「SDGs(持続可能な開発目標)」について理解を深める学習会を行った。

講師に事務機器や光学機器の製造販売メーカー「リコージャパン㈱長野支社」で「SDGs推進担当」を務める山本修一さんらを招いた。


 同校では総合学習の柱に、自分達のまだ知らない地域の魅力を見いだそうという地域学習や7月に予定するキャンプの事前学習、人権学習の3つを掲示。

今年度、初めてSDGsの観点を取り入れて学ぶ学習をスタートさせた。


 今回は、市まちづくり審議会の篠原博文会長が仲介役となり、先進的にSDGsに取り組むリコージャパン㈱長野支社に依頼。

山本さんら3人が同校を訪問し、SDGsの基礎知識についてスライドや動画を用いて講義をした。


 講義ではウミガメが泳ぐ海洋に、世界で年間800万トンのゴミが廃棄されていることや乳製品や菓子、シャンプー等に用いられるパームオイルを採取するため、東南アジアの熱帯林を伐採して油ヤシを植栽。多くの動物が住処を追われている実態を紹介した。

問題となっている食品ロスや「エシカル消費」についても、身近な例を用いて説明した。


 講義では同社が海外で取り組むマングローブの森への植林や黒姫高原の森林保全の活動についても紹介した。


 講義後、グループ別に「将来、自分が住みたい東御市」、「私達ができること」を考えるワークショップを実施。生徒は自分がイメージする美しい地域にするため、「木を植えて緑を増やす」、「ゴミのポイ捨てを止める」など意見を出し合った。


 学習終了後、竹川紗代さん(12)は「世界の中で貢献していると思っていた日本の(SDGs達成度が)世界17位で驚いた。これからは節電や節水をすすんでやっていきたい」。

 

 櫻井菜々子さん(12)は「800万トンという大量のゴミか棄てられていることを初めて知った。

母のエコバッグを使っていたが、自分でもエコバッグを持ちたい」と話していた。


 同校の生徒会は今年度、委員会ごとにSDGsの項目を関連づけて目標を設定する試みも始めている。