【受賞した鳥羽院長(右)】
長年の救急医療など地域医療への功績から、上田市常田の「小林脳神経外科・神経内科病院」、鳥羽泰之院長(65)が、令和3年度「保健衛生知事表彰」を受賞した。
14日に上田市医師会を「上田保健福祉事務所」の須藤恭弘所長が訪れ、賞状を授与した。
脳外科医の鳥羽院長は「諏訪赤十字病院」「信州大学医学部附属病院」などに勤務の後、警察官だった父親の知人だった縁もあり、平成6年から小林脳神経外科・神経内科病院に勤務。
平成11年9月から院長を務めている。
同病院は昭和45年5月から救急告示医療機関として救急医療に貢献し、上田地域の病院群輪番制病院が昭和54年に発足した当初から参画。
鳥羽院長は平成24年4月から輪番制病院長等連絡協議会の幹事長として、救急医療の確保に貢献している。
「上田市医師会」では、平成20年4月から理事を担い「臨床検査センター運営委員会」の委員で委員長も歴任。
病診連携推進委員会や救急医療研究委員会では平成24年から委員長を務めている。
表彰式には上田市医師会の関係者も同席。須藤所長から知事表彰の賞状を受けた鳥羽院長は「まだまだ力不足で分不相応なところもあるが、先輩の先生方のおかげで感謝したい」と喜ぶ。
地域医療について「医師会でも尽力しているが、今一番は上田地域に医師、看護師の人数が少ない。救急医療は私どもだけでは無理で、地域の医療機関が協力しないとできない。輪番制で救急の当番を決めているが、このまま続けられるのか危ういほど、医療人材が不足している。その中でも皆さんが粉骨砕身がんばってもらっている。維持するため、人材集めに苦慮している」と話していた。