【浅間山荘前の登山口で
関係者のみによる安全祈願祭】
【登山道の各所での神事に出発】
浅間山(2568m)のグリーンシーズンを迎え「小諸市のこもろ観光局」=花岡隆理事長=は8日、恒例の「浅間山開き 安全祈願祭」を火山館コース入口の天狗温泉浅間山荘前で行った。
例年だと同時に行う記念登山は、集団登山の密集状態になるため「新型コロナ感染防止」のため中止にし、神事の安全祈願祭のみに切り替えた。
神事は上田市の通称・白蛇神社の藤森聖二先達が行い、小泉俊博小諸市長、山岸喜昭県議らも参列。
快晴の下、サクラが咲く中、多くの恵を与える山に感謝しながら、登山での安全を祈願。
神事は山荘前だけでなく、登山道沿いの各鳥居や碑、火山館隣の浅間神社でも行った。
花岡理事長は「本来は神事と登山客向けのイベントで山開きにしているが、コロナ禍のため縮小し、安全祈願のみ行った。現在、噴火警戒レベル2だが、また1に下がれば多くの皆さんにより楽しんでもらえると思う」と話し、地球のダイナミックな活火山のある自然を生かしたジオパーク(大地・地球を意味するジオ)の推進にも触れた。
「噴火警戒レベル2」の場合、浅間山第二外輪山の前掛山の麓、賽の河原まで登山ができる。
浅間山荘(標高1410m)から火山館は約4㎞。
火山館から約1㎞先に賽の河原があり、賽の河原からさらにJバンドを経て、蛇骨岳や黒斑山の第一外輪山を巡ると、前掛山や火口を眺めながら登山できる。
安全祈願祭の後、一般登山客で県外などから訪れたグループの男性は「以前、車坂峠から黒斑山を楽しんだので、今回はJバンドから登ってみたい。浅間山の雪景色はまるでガトーショコラのようできれい」と話していた。
こもろ観光局では縦走登山に便利な「マイカーお届けサービス」を行っている。車坂峠から浅間山荘、浅間山荘から車坂峠にマイカーを届けるサービスのため、往復せずに登山が楽しめる。
冬季はサービスを休業していたが、現在は、再開している。
黒斑山の「登頂証明書サービス」も新設。
各サービス内容やモデルコースなど、詳しくは「こもろ観光局」のホームページ(https://www.komoro-tour.jp/
)に掲載している。