【左から母袋社長、西沢会長、峯村教育長】
上田市中央6の㈱上田ケーブルビジョンはこのほど、市民に親しまれている里山、太郎山の植物を紹介する冊子「太郎山の植物手帖」1000冊を上田市教育委員会に寄贈した。
市教委は今年度の「太郎山遠足」を予定する小学校6校の該当学年の児童に配布するほか、市内全小中学校の図書館などに収蔵する。
同社創立50周年記念事業の一環で、2001年から太郎山の植物調査を行っている市民団体「上田自然に親しむ会」(西沢典之会長・23人)の写真資料などを書籍化。草花や樹木など238種類を写真と文章で紹介している。
同社の母袋卓郎社長は「市民の皆さんに何か恩返しができないかと企画した。子どもたちには季節ごと、草花に親しみながら勉強してほしい」とあいさつ。
峯村秀則教育長は「子どもたちが植物手帖を手に太郎山を登る姿が目に浮かびます」と感謝した。
「太郎山の植物手帖」はA5判、104ページ。
乾燥した上田地域にあって湿った環境で植生が豊かな「黄金沢登山口」から「太郎山神社」を経由して山頂までの「裏参道」の植物を掲載している。
植物の花が咲く季節ごとに同じ色の花を並べ、山の中でも見つけやすいよう工夫。
「イヌタデ」は「密生する赤い花が赤飯に例えられてアカマンマと呼ばれ親しまれています。役に立たないという意味でイヌとつけられました」などと説明している。