国は国家や公共への功労者に贈る「春の叙勲」を29日に発令。今回は全国で4138人、長野県内居住者は63人が受章する。
本紙関係分の受章者は6人で、喜びの声を紹介する。
「電力の保安に尽力」ー。
中学卒業後、昭和36年に「中部電力長野支店入社」「上田営業所」に配属。
現在の出張所にあたる散宿所で、配電設備の故障や修理などの保全業務に従事した。
小諸、軽井沢、篠ノ井の営業所、戸隠出張所で、電力の保安に力を尽くす傍ら、通信制高校で高卒資格を取得した。
平成13年以降は、電気設備の竣工検査業務に携わった。
「お客さまに早く電気をお届けしたい」という使命感に導かれ「しっかりやり遂げるだけ」と控えめに語る。
初めての土地では「人の温かさにふれた」。「家族の協力がなければできなかった。育ててもらった諸先輩にも感謝したい」と話す。