【「ハーモニック東部」で行われた

入所者への優先接種】

 

 

 東御市は19日、市内福祉施設での「新型コロナウイルスワクチン」の「集団接種」を開始した。

長野県は先月、先行接種する23のモデル市町村を公表しており、同市は「福祉施設への集団接種モデル」として選定されている。

供給された「975回分のワクチン」を、市内福祉施設の入所者や職員などに優先的に接種していく。

 

 

 同市祢津の医療法人「緑風会」=太田篤子理事長=ではこの日、介護老人保健施設「ハーモニック東部」の2つの棟に入所する40人が、1回目を接種した。

ワクチンは当日中、市役所職員がワクチンを保管する市民病院から運び込み、同施設で希釈するなど準備された。


 入所者は10人ずつ3グループに分けられ、祢津診療所の太田医師と看護師らがテーブルを巡回。

看護師は名前を確認後、「大丈夫。少しチクっとしますよ」などと、1人ずつ優しく声をかけながら手際よく接種していた。


 同会では、毎朝の検温や健康チェックなど、職員の体調管理に気を配る日々が続いている。

森野洋平支援相談員は「周辺の市より優先的に接種していただけたのはありがたい」と話していた。

 

 

 同会では30日までに、職員を含む263人の接種を行っていく予定。


 同日は、市内社会福祉法人の「ちいさがた福祉会」と「みまき福祉会」などでも集団接種が行われた。


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 市では、65歳以上の「一般の高齢者への集団接種」について、来月7日から予約を開始し、当初予定より1週間遅く、17日から市内会場での接種を始める。

他県では、予約が殺到したとの一部報道がされているため、市は「ひとり2回分のワクチンは確保できますので、ご安心下さい」と呼び掛けていく方針。