【内藤さん】
上田市の「信学会上田予備校」で国語科講師の内藤誉さん(45)=上田市中央西=は、このほど京都府八幡市などが主催する第四回「徒然草エッセイ大賞」で”優秀賞”を受賞した。
内藤さんは普段から多くのエッセイを書いており、文学賞にはこれまでに書いたものから選び、応募要項に合わせた文字数などにして応募している。
「随筆春秋コンテスト」や「文芸思潮エッセイ賞」など、これまでの入選・受賞は18回になった。
「徒然草エッセイ大賞」は毎回テーマがあり、今回は「変化」。
応募は全国47都道府県と世界11カ国から応募総数3564点が集まる規模の大きな文学賞。
うち一般の部は1986点で、大賞1点、次点の優秀賞が3点。
内藤さんは「山家衛艮」のペンネームで、応募作品は「足袋で占う新世界」。
自らの居合で使用している足袋が傷んだ時に、新調より修繕して使う理由と、考察が記された作品。
足袋の修繕から、コロナ禍のさまざまな制限下で、満足や幸福を得るための価値形成が変化すると予想するという深く広がりのある内容。
作品は「徒然草エッセイ大賞」のホームページに掲載されている。
居合道にも力を入れる内藤さんは「山家水明館道場」の代表師範。
今回の受賞について内藤さんは「(受賞作品全体の傾向から)今回は入選すると思っていなかったので、受賞の電話に驚いた」と振り返る。
作品に関係して「コロナ禍は生活を縮小し、ネガティブに捉えがちだが、普段、予備校で接している今の若者たちは、小さくまとまるのが上手で、SNSで世界に発信し、クールジャパンに結びついている。これまでの日本の若者の中でパフォーマンスが一番高いと思う。無制限に拡大する生活スタイルから、逆向きのベクトルで物事を考える時、一つ一つのモノにきちんと向き合う感受性が出てくると期待できる。足袋の使い方、武道のような普遍的な価値を持つものと結びつけることで、若い人がこれから何かする際のヒントになればと思って書いた」と話していた。
