【植え付けを行う園児】
【「ヤーコンおじさん」の説明】
【ヤーコン】
「ヤーコンさん、おーきくなーれ、おいしくなーれ」ー。
上田市金剛寺の住民有志が協力して行っている「神科第一保育園年長」の「ヤーコン栽培」は、今年も園児34人が15日、元気に「種いもの植え付け」を行った。
住民有志で倉島今朝松さんらが、約100坪の畑をすぐに植えられる状態にして事前に準備し、園児を出迎えた。
園児は、保育園から徒歩で金剛寺の上の畑まで来るため、畑で待っていると、下の方から”にぎやかな子どもの声”が近づいてくる。
種いも植えで指導するメンバーは、例年だと10人程度はいるが「コロナ禍」のため人数を抑えたと倉島さん。
人選では、年長園児に孫のいる人を優先したので、元気な孫の様子を写真に撮るメンバーもいた。
園児への説明は「ヤーコンおじさん」と名乗る滝沢吉基さん。よく通る声で、分かりやすく植え方を教えた。
畑には、植えるための穴も準備されており、園児は、種いもから出でいる小さな芽を探して、周囲の大人に確認し、芽を上にして穴の中に入れ、土をかけて「大きくなーれ」と唱えて植え付けた。
ヤーコンの植え付けだけでなく、テントウムシなどの昆虫とのふれあいや、周囲の畑の電気柵など、園児には学べることがたくさんあった。
ヤーコンはジャガイモなどと違って野生動物による被害を受けないことから、金剛寺ではこれまで組合を組織するなどして、荒廃地対策で栽培。
「焼酎」にしたこともあった。
組合組織は現在ないが、園児の栽培体験は継続して続いている。
神科第一保育園の尾嶋美保子園長は「昨年はコロナの影響で、体験は収穫のみになり、植え付けはできなかったため、今年は植え付けから体験できて良かった」と話す。
11月の収穫にも訪れる予定だ。