【店舗に併設した無人の

ピックアップターミナル】

 

【タッチパネルで操作する】

 

【QRコードと、取り出した処方薬】

 

 

 

 調剤薬局を経営する㈲飯島(飯島裕也社長)はこのほど、上田市中央北のイイジマ薬局の店舗に併設した、無人の処方薬の受け取り機「BD RowaTMピックアップターミナル」の運用を開始した。

 医療機器を扱う日本BDが開発、国内で実証実験が行われているが、実店舗での運用は初めて


 同機器は、服薬指導後に発行される紙のQRコードをかざして読み取らせると、箱などに梱包された処方薬が無人ロボットで運ばれ、専用口から受け取ることができるもの。

タッチパネルの簡単な操作で、およそ10数秒で薬を受け取れる。QRコードは、端末画面でのデータ保存や転送も検討中。

 同社は、他店舗での展開を視野に「患者のニーズをみていきたい」という。


 調剤に時間がかかる場合や店舗に在庫がない場合など、あらかじめ服薬指導を済ませてQRコードの「引き換え券」を受け取っておけば、営業時間外でも薬局に入らず処方薬の受け取りができる。


 飯島社長は「薬を渡すだけなら薬剤師でなくても可能。対話が必要な患者に時間をとるなど、薬剤師本来の

業務に集中できる」。
 今後は「薬の受け取りの順番待ちをなくし、局内の密も避けることができる。患者さんに使いやすい方式として浸透してくれるとうれしい」と話す。

 利用状況を見ながら、市内の系列店舗での展開も計画している。