上田市議会3月定例会は1日、一般質問で代表質問を行い、午前中に2会派が質問を行った。

 

 ◆新生会の林和明議員は、新型コロナワクチン接種について、LINEを活用した予約方法の提案や市民への案内の工夫、現在計画している集団接種とあわせて、診療所での個別接種も行うなどで提案と質問を行った。

 ◇小林一彦健康こども未来部長

  予約の方法は、今月中旬以降設置のコールセンターやパソコンなどで予約サイトにアクセスする方法でスタートしたい。

  利便性の向上と費用対効果を検証する中で、さまざまな手段を研究したい。

  個別接種については、ファイザー社のワクチンの取り扱いが難しいため集団接種を想定して準備している。

  その後、柔軟な取り扱いが可能とする国からの通知があり、個別接種の実施の自治体も見られる。

  集団接種を基本としつつ、個別接種の併用を医師会の先生方とも相談して検討したい。

  ◇土屋陽一市長

  ワクチンに多く方が期待を寄せているが、まだ情報が少ないことから不安な人もいる。

  不安を取り除けるよう国からの正しい情報を速やかに市民に伝え、安心して接種できる体制の構築に取り組む。これまで経験したことのない事業のため担当を設置し、組織を超えた人員体制で臨む。

  万全の体制を着々と進める」と答弁した。

 

 ◆資源循環型施設建設についても質問。
 ◇土屋市長

  広域連合と市では、地元関係団体で構成する対策連絡会と随時話し合い、安全安心な施設と、地域のまちづくりの2つの柱について課題を整理し、ていねいな話し合いを行う。

 定期的に話し合いを進めるための組織を立ち上げているところ。

 諏訪部自治会、下沖振興組合にも参加を呼びかけている。未だ道半ばだが、建設に向けて着実に前進している。

 

 ◆壮志会の宮下省二議員は、行財政改革での公共施設の統廃合に関連し、少子化の進展で児童の減少から学校統廃合を含めた議論が必要になるとし、児童の保護者の考えが尊重されるよう、保護者へのアンケートを求めた
 ◇峯村秀則教育長

  小中学校の児童生徒は減少している。令和2年と3年を比べると、小中学校の児童生徒は190人、1年で減ってしまう。

  塩尻小や塩川小1校分の人数。

  コロナの影響から、さらに少子化に拍車がかかることを心配している。

  どのように対応するか大きな課題。単に適正規模にとらわれることでなく、子どもを育む望ましい学校のあり方について平成29年より検討している。

  今年度中に基本方針が提出される。学校の状況は地域ごとに異なることから、地域ごとに説明・懇談の場を設ける予定。

 地域ごとの説明で、とりわけ子育て世代の意見を聞いて進めることは重要。アンケートについても検討したい。

 地域の皆さんと一緒に検討したい。

 

 ◆旧上田市から続く青少年育成推進指導員制度の見直しでも質問。
 ◇中澤勝仁教育次長

  青少年育成推進指導員は昭和60年に旧上田市で導入され、全ての自治会に設置され、重要な役割を果たした。

  合併後は統一する方針だったが、それぞれに地域性を生かした青少年育成制度があり、慎重に検討した。

  設置後40年が経ち、自治会などと連携協議し、市全体の青少年育成体制を考え、制度の見直しを検討したい。