【施政方針を述べる花岡市長】
東御市議会3月定例会は19日開会し、令和2年度市一般会計補正予算案の専決処分承認と、令和3年度市一般会計予算案など46議案を上程した。
定例会に先立ち行われた花岡利夫市長の施政方針では、今年度の市政運営について、19号台風災害からの復旧事業と、新型コロナウイルスワクチンの早期接種実現に最優先で取り組んでいく、と述べた。
また重点施策について、前述の2点に加え「第2次東御市総合計画・後期基本計画」に掲げるまちづくりの基本目標6項目を挙げた。
◆6項目の施策の内容は
▽「第2次地球温暖化対策地域推進計画」の推進と、ごみの適正処理と減量・資源化の実現
▽空家等対策と新しい地域公共交通システムの構築
▽各校1人のICT支援員配置とプログラミング学習の推進
▽フレイル対策と地域包括ケアの実践
▽6次産業化の振興。商工業の事業継続支援。
湯の丸高原スポーツツーリズム推進。「うんのわ」の活用方法の検討
▽窓口業務のデジタル化と各種手続きの簡素化。地域づくりに関する交付金や補助金の拡充、地域づくり協議会の活動支援と地域リーダー育成―。
◆今年度予算編成では
感染拡大防止策を講じながら、社会経済活動との両立を図り「ポストコロナの新しい社会実現に向けた予算配分」と説明。
一般会計の歳入のうち、市税全体の歳入は、コロナ禍による企業収益減収や個人事業主、給与所得者の所得減少により、前年度比7・8%、3億665万円減の36億3300万円。
地方交付税は1億9800億円の減額を見込んだ。
一方、歳出は市債の10億9000万円に加え、財源不足補う基金繰入金として8億9200万円を計上。
3年度末の起債残高は、前年度末に比べて7億2400万円減となる192億4200万円。
積み立て基金残高は32億3100万円との見込みを示した。
このほか、市文化会館空調設備等改修工事で、滋野乙の㈱アイエスパイピングと2億1230万円で請負契約を結ぶ議案、海野宿滞在型交流施設の指定管理者を(一社)信州とうみ観光協会とする議案等など。
◆人事案件は
期満了となる教育長に現職の小山隆文教育長(68)=島川原=。
新たに教育委員会委員に五十嵐英美さん(44)=滋野乙=。
人権擁護委員に、いずれも現職の栁澤秀樹さん(73)=県=、荻原愼一郎さん(71)=八重原=、小川原千賀枝さん(69)=滋野乙=さんを推薦。
任期は、教育長および人権擁護委員が3年、教育委員会委員は4年。
一般質問は5日(代表と個人)、8、10日(個人)の3日間。
会期は来月29日まで。