【コカリナの演奏】
【岩崎さんの朗読】
【斎藤さんの演奏】
【映像・神川小】
上田市の「神川・山本鼎の会」(尾澤敏春会長)は14日、「山本鼎と熱き仲間たち 朗読と10弦ギター・コカリナ演奏会」をサントミューゼ小ホールで開いた。
全県の感染警戒レベルが3から2に引き下げられた翌々日で、春のような良い天気にも恵まれ、コロナ禍によるホール定員で満席の観客が訪れた。
会の事務局、萩原高至さんは「これまでも山本鼎を顕彰するイベントをさまざま行ってきたが、演奏会は初めて。山本鼎が多くの事業を成し遂げたのは、熱き仲間が大勢いたおかげで、今回はその中の詩人や文学者らを紹介しようと企画した」と話す。
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総合司会は市立美術館学芸員の小笠原正さん。ステージは始めに、神川小学校の合唱クラブ児童によるミュージカル「ありがとう 鼎先生」の映像を上映。
演奏はコカリナサークル「すずらん」=大川秀一さん、務台政子さんら6人=が、山本鼎の妻の兄、北原白秋作詞の「ペチカ」などを演奏。
続いて、上田市の「游話舎」主宰、岩崎信子さんが北原白秋の詩で「農民美術の歌」などの朗読と、日本ジュニア・ギター教育協会長でクラシック・ギタリストの斎藤明子さんが10弦ギターで「からたちの花」などを朗読に合わせて演奏した。
朗読ではほかに山本鼎の従弟の村山槐多の詩、パリで知り合った島崎藤村の「エトランゼエ」、長男で詩人の山本太郎「父に言う」。
尾澤会長は「申し込みを断るほど多くの皆さんに来ていただきありがたい。詩の朗読や演奏は初めての試みで、地域の皆さんに山本鼎と関わった人々を知ってもらいたい」と話していた。