【参加した親子】

 

【ガイドブック「こころとからだを育む『ふれあいあそび』」】

 

 

 東御市の(公財)身体教育医学研究所(岡田真平所長)は16日、保護者と子どもを対象に、親子で楽しむ「ふれあい遊び」のイベントを同市県の市子育て支援センターで行った。

 

 イベントは、市、上田女子短期大学、同研究所と市内在住の母親ら11人のプロジェクトで作成したガイドブック「こころとからだを育む『ふれあいあそび』」を普及するもの。

市内の親子7組が参加した。


 この日は、同研究所の渡邊真也指導員が講師となり、約1時間、親子と一緒に体を動かした。

講座では「遊びながら子どもと気持ちがつながることが大事」とアドバイスを受けながら、遊びを実践。

参加した子どもたちは笑顔を見せていた。

 

 渡邊指導員は「この時期に親子の愛着を形成することで、健全な思春期の育ちや将来の健康な体づくりの備えになる」と説明。「コロナ禍にあっても、自宅で身体活動を高め、子育てを楽しんでほしい」と話した。

 

 同市常田の髙橋里早さん(30)は娘の花瑠(はる)ちゃん(2)の「できた時のニコニコ」した様子をふり返り「どう関わりをもったらいいか悩んでいたパパに、さっそく教えたい」と話した。同市田中の山口恵理さん(34)は歩き始めた翔君(1)と参加。「すごく楽しそうにしていた。自宅でもやってみたい」と話した。

 

 学生と作成に携わった上田女短大の堤裕美専任講師は「日常生活にふれあい遊びが浸透し、子育てにどう変化が見られるか追跡調査していきたい」とコメント。

 

 

 ガイドブックは、0歳から3歳までの乳幼児が父母や祖父母とふれあいながら、室内で遊べる運動や簡単な道具を使った遊びをイラストで紹介

長野県の「地域発元気づくり支援金」を活用し1000部作成。

市内で行われる乳幼児健診や、子育てサークルなどで配布している。

首のすわらない赤ちゃんや体幹の不安定な幼児でも安全に遊べるよう、対象年齢や注意事項を記載したほか、心や体の成長に関する知識やアドバイスも掲載する。

 

 作成したメンバーは、参加した母親の声を集め、次年度以降の活動に生かしていく方針だ。

 A5判全31ページ。

 研究所のホームページから電子ブックとして閲覧、印刷できる