【わら馬作りの講習会】

 

【わら馬】

 

 上田市真田町長戸沢地区の戸沢活性化組合は7日、今月14日に行われる「戸沢のねじ行事」を前に、行事で使うわら馬作り方を学ぶ講習会を戸沢公民館で開いた。


 この行事は、国選択無形民俗文化財に指定されている2月の伝統行事。

子どもたちや母親がわら馬を引き、わら馬にくくりつけた「ねじ」と呼ばれる餅を道祖神に供え、無病息災を祈願する。

「ねじ」は、米粉で動物や花などさまざまな形を作ったもので、極めて珍しいという。平成31年からは第2日曜日に行うようになった。


 同組合は地元有志が平成12年に結成し、翌年から毎年わら馬作りの講習会を開いている。

 

 わら馬を美しく作るためには、手法や技術などが必要で、地域独自のわら馬を継承する目的がある。

また、有志らは、地区周辺で丈の長い稲を作り、わら馬の藁や酒造りにも取り組んでいる。


 平成25年から講習会講師を務めている高校教諭の宮島幸男さんは「しっかりと後世に伝えていきたい。無病息災を願う行事なので、コロナ終息を願えれば」と話していた。