【制作発表会。右が脚本と演出を担当した青木さん】

 

 

 

 

 幕末に活躍した上田の藩士、赤松小三郎(1831~1867)を題材とした演劇公演「維新の彗星 信州の偉人 赤松小三郎」が来月、上田市のサントミューゼで行われる。

  主催は長野市に事務局を置くNPO法人劇空間夢幻

  26日、上田市大手の上田温泉ホテル祥園(久保美奈子社長)で制作発表会を開いた。

 共催は上田市と同市教育委員会など。

 

 あらすじは、上田市出身の大学生3人が帰省中、しし座流星群の火球を見たいと、赤松小三郎の遺髪の墓がある月窓寺で待ち合わせる。大学進学後、教師を目指す歴女の1人は、卒業論文で赤松を取り上げて執筆。別の1人は、流星群の火球の目撃をきっかけに不思議な夢を見るようになり、やがて幕末にタイムスリップし、赤松の人生を体験する―というフィクション。

  原作は江宮隆之著作「龍馬の影」。


 出演は同劇団員のほか、上田おもてなし武将隊で知られる演劇集団「真田CROSS―B」の水嶋義人さんら。

バイオリンとパーカッションの楽器演奏や、ダンスパフォーマンスを含む全2幕、2時間50分の内容。


 上田市立博物館、赤松小三郎顕彰会などが情報提供で協力した。

 

 同会会長の林和男さんは「赤松は上田が輩出した偉人。近代国家の有り様をいち早く提言し、実現のために働き、今なお高く評価されている。赤松を劇でどのように扱い、若者がどう感じるか楽しみにしている」と話した。

 

 脚本と演出を担当した、日本演出者協会、同劇作家協会会員の青木由里さんは、数年前に原作本と出会い、いつか舞台化したいと長年温めてきたという。

「議会制民主主義を初めて唱えた人物で、信州に埋もれている偉人を県外の皆さんに知っていただきたいと思った。舞台は展開の早さや、役回りを変えながら演じる役者人の演技など、見所が満載。ぜひ見に来てもらいたい」と意気込む。

 

 公演は、文部科学省所管の独立行政法人 日本芸術文化振興会の基金助成事業。飯山市と長野市を含め全5公演。


 上田会場は2月27日午後5時からと、28日午後2時からの2公演。

  サントミューゼ小ホール。

 有料。

 3歳以下入場不可。

 自由席と高校生以下チケットは夢幻工房ホームページ、チケットぴあ、上田温泉ホテル祥園、サントミューゼで販売。