【施設でリードクライミングの練習をする心花さんとビレイヤーとしてサポートする成暁さん(右下)】
【心花さんと父・成暁さん、母・美和さん】
佐久市平賀の「佐久平ロッククライミングセンター」=浅井和英代表=は、高さ11mの「スポーツクライミングウォール」などがあるロッククライミングの総合施設。
★練習に通う佐久穂小6年の佐藤心花(こはる)さんに、今年の目標や将来の夢など、父の成暁さんと母の美和さん、浅井代表を交えて聞いた。
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◆施設の営業時間は
▽1月から3月中旬-水・木曜午後6時から10時。
日曜午前10時から午後6時。月・
火・金・土曜休み。
▽3月中旬から12月-平日午後1時から10時。
祝祭日午前10時から6時。月曜定休。
問い合わせ(電話)0267・64・9789
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心花さんは昨年10月、富山県南砺市の桜ヶ池クライミングセンターで開かれた「第8回リードユース選手権」の「女子ユースC(2007年、2008年生まれ)」に出場した。
小花さんにとって公式戦デビュー戦となり、中学生もいる中で48人中19位の好成績を残した。
「今年のユースでは決勝で優勝するのが目標」と話す。
◆将来の夢は?
心花さん「オリンピックに出て金メダルをとること。憧れの選手はプロフリークライマーの野口啓代選手」。
◆クライミングをはじめたきっかけは?
心花さん「5歳から始めた。きっかけは、横浜に買い物で行った時、小さなクライミングウォールがあって、登りたかったけど閉まっていて。登りたい気持ちを抱えていたら、近所に佐久平ロッククライミングセンターがあることがわかり、体験してみたらとても楽しかった」。
成暁さん「リードクライミングでは、地上でクライマーの安全を確保するビレイヤーとして心花をサポートしている。信頼関係が大事で、クライマーの動きに合わせてロープを素早く操作し、登る前には装備のチェックや心構えを確認し合い、互いに〃お願いします〃と声を掛け合っている」。
美和さん「身体を育てケガをしないよう、たんぱく質やバランスのとれた食事のサポートを心がけている」。
成暁さんと美和さんは、子どもがクライミングと出合い、夢に向かって家族で協力し合い、取り組むことができて幸せを感じているという。
心花さんはクライミングを通して全国各地に友だちや競い合う仲間もできた、とうれしそうだった。
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浅井代表は、自然の岩場をクライミングが出来る環境にする作業をする開拓クライマーのひとり。
同施設は2011年に前オーナーから引き継ぎ、運営している。野外でもインストラクターとして活動を行っている。
全国各地には、クライミングエリアと呼ばれる岩場が100カ所以上、地元クライマーのみ知るものや非公開のものなど含めると200カ所以上あるといわれている。
東信地域にも、佐久志賀や八千穂、上山田などにアウトドアクライミングの岩場があり、なかには浅井代表が開拓した岩場もあって親しまれている。
【クジラ岩のエイハブ船長1級に挑戦し完登した当時9歳の心花さん(2018年5月)】
また、南佐久郡川上村にある小川山のクジラ岩「エイハブ船長」は、日本3大クラシック課題の岩場のひとつで、攻略することは一級クライマーの証でもあるといわれている。
心花さんは、9歳の時に「エイハブ船長」の完登に成功したという。