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神戸市西区、いでい皮ふ科のブログ

神戸市西区でいでい皮ふ科を開院して18年目に入りました。皮膚科のこと、その他諸々書いていきたいと思います。

こんにちは、ナースSです。

 

9月11日に、西神オリエンタルホテルで爪疾患治療の講演がありました。

健康な足を保つ重要性について,著書や講演・マスコミを通して啓発をおこなっておられる高山かおる先生のご講演を楽しみに参加してきました。

ご高名な先生ですので、TVなどでもお顔を知っている方も多いのではないでしょうか?

 

実は2年前にも、高山先生といでい院長は「巻き爪の講演会」を三宮で開催されたと、報告をブログに書いています。

 

 

今回、高山かおる先生の講演では、巻き爪の矯正治療は、未来の転倒・フレイル予防の一助になるというようなお話しされていました。

 

小さな爪一つのお話ですが、大切な話です。

幅広い内容のお話でした。

 

例えば・・

 

巻き爪は、日常生活に支障が出るような痛みがなければ、今すぐに治療しなければならないものではないですよ。」と私自身も説明することがあります。

 

しかし、足の親指(爪)に異常や痛みがあると将来的に下肢機能低下につながりやすいのです。

 

背屈の可動域の低下(足首を柔らかく曲げ伸ばしできないこと)により膝が内側に入って、つま先が外を向くのでいわゆるガニ股の状態で歩きます。その状態が長く続くと、母趾の爪が内側から押されて、爪がホチキスの芯のように巻かれてきてしまいます。

 

ホチキス型の巻き爪の出来上がりです。

 

そういう方の歩き方としては、腰を振ったモデルウォークのような姿勢で一見良さそうに見えるのですが、揺れが多すぎて腰を痛める原因になってしまうそうです。

 

また、足関節の動きが悪い・堅いと歩行に影響が出ます。

 

また、足首が固い人は代償動作として、すり足のような歩き方になっていきます。

足が上がっていないと転倒のリスクは高くなりますね。

 

転倒すると骨折や痛みで歩行ができないなどの影響が出てきます。

すると運動量が減り、全身機能の衰え・認知症などの発症などにつながっていきます。ショボーンえーん

 

 

つまり、靴・靴下の選び方・サイズの合わせ方・爪のケアができているか、足指や足関節の曲げ伸ばし運動ができるかどうか・・・ほかにもいろいろな小さな要因が積み重なることで、足の爪に影響してきます。

 

それらの改善は、巻き爪を再発しにくくするためのヒントでもあります。

 

足先の小さな爪が体全体を支えていると考えると、大事なことだと思いませんか?

 

健康でない状態で(寝たきりなど)長生きでいるよりは、死ぬまで自分の足で歩きたいですよね?

 

まずは簡単なことから、足の指のグー・足首は柔らかく曲げ伸ばしができるように普段からストレッチなどもとても有効です。

 

講演が終わって、高山先生とお話させていただきました。

とっても気さくで素敵な先生です。

左から2番目が高山先生です。

我ながら、はしゃぎすぎました!チュー飛び出すハート

 

残念ながら、いでい院長は診療のため不参加でした。えーんガーン

MARUHOのMRさんと一緒に(笑)

 

今回もとても勉強になり、高山先生からエネルギーをいただきました。

また、少しずつ皮膚科疾患のケアのこともブログに書いていきます。

 

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