社交的な散歩者の夢想 Rêveries du promeneur sociable
青い夏の宵々には、小径を行こう、麦の穂に刺され、小草をふみに。夢見るぼくは、草の冷気を足に感じ、あらわな額は風の浴みにまかせよう。ぼくは話さない。考えもしない。だが限りない愛は魂にあふれてくるだろう、ぼくは遠くにゆこう、とても遠く…(平井啓之訳)