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キャプテン 出口

人はどうしたら動く、会社はどうしたらまとまる?
私、出口晃司が小・中・高と没頭した野球部の経験をもとに人の育成、組織マネジメント関する秘訣を、キャプテンという立場になって教えます。

 私が最初この依頼を受けたのは、10日程前町内会長さんから17(土)に母校である西坂小学校


の生徒達が神輿を担ぐので、子供達が安全に神輿を担げるよう交通整理をやってくれという1本


の電話からでした。


 山王神社集合ということで時間前に現地に行って、まず今日神輿を担ぐ子供達と父兄の方々に


挨拶しておこうと集合場所の公民館に足を運びました。そして子供達に大きな声で、「こんにちは


は、みんなが通っている西坂小学校の卒業生の出口です。今日1日よろしくね」と笑顔で声をかけ


ました。こちらから笑顔で話しかける事で、初めて会う大人の人でも子供達は「え~じゃあ大先輩


なの?」「いでぐちってどういう字書くの?」と話かけてくれました。子供達は低学年~高学年、西


坂小学校・残座小学校・坂本小学校の3校の合同で40名弱の様々な個性を持った子供たちです。


子供って素直で今まで大声で怒鳴っている大人のいうことは聞かずに、ちょっと子供の視線に降


りてあげ話かける事で、「出口さん、外にでてもいいですか?」「トイレ行ってきてもいいですか?」


とちゃんと敬語を使って、自分達の行動を報告できるんですね。




 その後、私が考えた事は半日という短い時間で子供達に何を学んでもらって思い出に残る楽し


い1日を過ごしてもらえるかです。そして神輿を担ぐ前に子供達全員を集め、手を繋いで和を作り


目をつぶらせてこう言いました。


「今日、天気に恵まれてこのお祭りを出来ることに、山王神社の神様に感謝しよう!お父さん、お


母さん、このお祭りをかけで支えてくれる大人の人に感謝しよう!一緒にお祭りを出来る友達に


感謝しよう!」


10秒間の感謝を心の中で唱えたあと、「みんなで力を合わせて頑張るぞ~お~!!」と全員で掛


け声をかけました。


 一瞬で子供達の心は1つになり、共通の目的を持ちまとまり、私がリーダーという認識が生まれ


ました。今日子供達に学んでもらいたかったのは、お祭りを通して「感謝」とみんなで協力する「和


」です。



 子供達は「ワッショイ!ワッショイ!」と大きな声で出発していきました。ただ、その元気さも時間


とともになくなっていきます。大人達は声を出せと命令しますが、子供達はきつくて声がでません


。そこで私がとった行為は、声の出ていない子供のとこに行って肩を叩いて笑顔で「みんなで心合


わせる為にも頑張って声をだそう!」と言って自ら側でワッショイ!ワッショイ!と声を出しました。


するとどうでしょう、子供達は一生懸命ワッショイ!ワッショイ!と声を出し始めました。


 神輿を担いで回っていると、お花(寄付金)をくれる方がいらっしゃいます。その方の家の前でと


まって、3回ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!と神輿を担ぎあげます。それが終わると、私はお


花(寄付金)をもらった家には1件1件「ありがとうございました」と大きな声でお礼を言ってました。


そうしたら、徐々に何の指示した訳でもなく子供達も「ありがとうございました」と自然にお礼を言


い始めました。


 誰1人と怪我なく神輿を担いだ子供達は山王神社に戻ってきました。最後に公民館に子供達を


集め、山王神社に向かって「ありがとうございました」と声をだして言い、次にお父さん、お母さん


達に向かって「ありがとうございました」とお礼をいい、そして全員両手をあげお互いの頑張りを


称える為、「お疲れさまでした」とハイタッチをして1日を終えました。



 上記した内容が今日私が行った、人財育成方法と組織マネジメント方法です。対象は子供でし


たが、手法は子供も大人も同じだと思います。その人にどうなってほしいか。今日は子供達に感


謝と和の心を学んで欲しいと目的を定め、自ら率先垂範で行動すること集団はまとまります。


 これが出口流、人財育成・組織マネジメントです。