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キャプテン 出口

人はどうしたら動く、会社はどうしたらまとまる?
私、出口晃司が小・中・高と没頭した野球部の経験をもとに人の育成、組織マネジメント関する秘訣を、キャプテンという立場になって教えます。


為替が今月に入って6円近く円高にふれている。5月末には1ドル111円だったのが105円台に突入した。為替の円高に引っ張られる形で日経平均も17,000円から16,000円を割ってしまった。

なぜ急に為替が円高にふれ、日経平均が下がったか・・・それは、まず6月の始めに発表されたのアメリカの雇用統計が予想に反してあまりよくなかったからだ。当初アメリカの景気は回復しているとの判断から、6月中にも米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加の利上げに踏み切ると予想が多かった。ところが、前述したように雇用統計が良くなかったためドルが売られ円が買われた。

さらに週明けの13日は、日経平均株価も前週末比528円18銭(3.51%)をつけている。その原因が、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が23日に控えているからだ。この英国の欧州連合(EU)離脱問題をBrexit(ブリグジット)と呼ぶ。この混乱からリスク回避の動きが世界中に波及し、安全資産とされる円が買われ、株が売られる展開となっている。今、世界のマーケットは英国の欧州連合離脱問題に強い警戒感を持ち、リスク回避に動いている。

今後の展開は、15日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)では、今回は追加の利上げは見送るとの見方が大勢だが、年内2回の利上げや、イエレン議長のタカ派的な発言があればリスク回避の姿勢は一段と強まる。
日本でも16日、日銀による金融政策決定会合が開かれるが、事前予想では、今回も追加緩和には踏み切らず現状維持されるという見方が大勢である。
そして何より23日英国の欧州連合離脱問題、Brexitはどんなインパクトがあるか予想がつかない為、世界中がリスク回避の動きに向かうのは否めない。そうなるとさらなる円高・株安が予想される。

いずれにしてもマーケットはリスク回避に伴う神経質な動きになるであろう。
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