9月30日土曜日から始まったNHKスペシャルを見ました。プロローグは「神秘の巨大ネットワーク」。脳が司令塔で、他の臓器は、すべてそれに従うというよりも、臓器と臓器が、互いに直接、コミュニケーションしているのだとか。

 

2011年には、東大で「多臓器円環のダイナミクス」というシンポジウムもあったのですね。臓器間ネットワークが通常のいいかたのようです。

 

発想って、面白いですね。ボスから部分へ指令が行くという考えから、部分と部分が調整し合って、全体としての調和を作り出すという考えへ、人体のとらえかたは変わったようで。もっとも、これは東洋医学が昔からいってきたことでもあります。

 

「多臓器円環のダイナミクス」企画委員会による提言書には、これまでの生命科学研究は、「要素還元的」であったとされます。しかし、今後、人体の統合的理解のためには、複数の臓器間、複数の系の間の相互関連性を「システム的」にとらえることが求められると書いています。

www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n957_08.pdf  (p.7)

 

臓器同士のおしゃべり(crosstalk)が聞こえたら、うるさくて仕方がないね、とNHKの番組ではいっておりましたが。からだの声を聞いてみようという気持ちを持つのは悪くないですよね。