23日、現在のマレーシアの首相Tan Sri Muhyddin Yassin氏はAgong(国王)と会談を行い、マレーシア宮殿によると週末には他州の王と会談を行い検討しているようです。


事の発端はアンワル氏がマレーシア国王に議席の過半数を獲得したと提出し、首相になる事を目指していました。Anwar氏は前回の選挙戦にも出馬していた他、マハティール前首相のあとを継ぐ予定でした。


今回の会談ではマレーシアは非常事態宣言を出す事を検討していると噂されていて、もし発令されれば1977年以来の事になります。


1969年の5月には「5月13日事件」と呼ばれる衝突が起こり、暴動自体は1日で収束しましたが数百名の怪我人と死者を出す衝突が起こりました。この時には軍も発動し街に軍隊が出て制御するなどが行われていた歴史があり、非常事態宣言に対しては懸念の声も上がっています。


~非常事態宣言とは何か~

非常事態宣言は首相のアドバイスの元行われ、国王が最終権限を持ち発令されます。これは国内の安全、経済、公共などが危機に直面している場合に特例的に発令されるシステムです。非常事態宣言中は議会が一時停止され、補欠選挙と総選挙を延期する事ができます。連邦政府には通常では不可能な政策を行う権限が与えられ、危機を脱出すべく特例的に特別な権限が与えられます。


~非常事態宣言で伴う物~

「経済的非常事態」が宣言される可能性が高く、この場合は軍隊で街があふれかえる事はありません。非常事態宣言は新型コロナウイルス感染症対策の一環として発令され、また経済の回復の為に行われるのでビジネスなどが制限される可能性は極めて低いと考えられます。

もしこれが本当であれば、前回の1969年に発令された際とは異なり、平和的な非常事態宣言となるでしょう。


~マレーシアは過去に何回非常事態宣言を行ったのか~

マレーシアでは過去に4回非常事態宣言が発令されました。

最初の非常事態宣言は1964年に行われ、インドネシア軍がマレーシアの領地へ侵入した際に発令されています。この直面は1966年に終了しています。

また2回目は1966年9月に行われていて、これはサラワク州のみに発令された限定的な非常事態宣言でした。宣言は当時の州長であったDatuk Setephen Kalong Ningkanを追放する動きに関連した政治的論争の為行われました。この酵素は1968年8月に却下されています。

3回目は人々の記憶にも刻まれている5月13日事件の際に発令されていて、首都クアラルンプールでは民族衝突が発生しました。夜会外出禁止令なども発令され、街中には軍隊や警察などが警備の為に送り込まれました。

1977年に行われた4回目の非常事態宣言ではUMNOとPASの間の権力争いが発生していました。当時のMenteri BesarであったDatuk Mohamed Nasirは支持を失った為党から命じられていた辞任を拒否した為行われました。1978年の選挙にてこの問題は解決しています。


今回マレーシアが非常事態宣言を行うのかは政府などからは一切発表されていませんが、現地のメディアでは可能性が高いと報じられています。


主典:StraitsTimes, New Straits Times, The Star


via iDeA
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