今回のストレスマネジメントは、私たちが一日の中で感じる光の刺激についてです。 

心身に影響を与える光刺激を私たち自身でコントロールして健康に過ごすが目的です。

 

 

 

 

< 光のストレスを減らす >

 

このトピックでは、外から加わる刺激という意味でのストレスに注目します。

光って、朝に目覚めて感じることで、脳のスイッチが入ったり、自律神経を働かせたりする効果があるのはご存じの方も多いと思います。

 

しかし光を含めてどんな刺激でも限度を超すと

自律神経が正常に作用しなくなり、身体も精神状態も病気になってしまいます。

 

実は、本当に怖いのは、本人は光刺激が原因で体調がおかしいとか気づきにくいということです。

光の中でも紫外線は悪者扱いにされていますが、ここでは広い意味での“光”としましょう。

私自身は、かつて会社のデスクワークでPC画面を毎日毎日、長時間見続けていたことで、眼が痛くなって涙が止まらず出勤できなかったという経験があります。

原因と症状は個人によって異なりますがストレスマネジメントは同じだと考えています。

 

ではそれに気づくためにはどうすればいいのでしょう?

光のストレスマネジメントを試してみることです。

それによって何かが改善したという体験を何度かしてみることをお勧めします。

 

 

< 人が何かを見るためには4つ全てが必要 >

 

光(太陽光、室内照明など)

物体(真空の宇宙空間には無いもから何も見えない)

眼(光を取り込むセンサー)

脳(認識するため)

 

これらのうちどれか一つでも変化があると、見え方も変わります。

厳密に言えば、同じ“物”でも人はそれぞれ見え方が違って見えている可能性があります。

でもその違いは小さいので私たちの日常に大きな影響を与えることは少ないです。

プロのパイロットとして私の先輩の例ですが、眼の精密な検査をしたらある色の感度が通常より劣っていたと聞きました。

しかしそれでも先輩の職務は問題ありませんでした。

 

上の4つの中で

一番変化が大きくて私たちがコントロールしやすいものは“光”となります。

 

 

< 光刺激から眼も脳も守る >

 

人は五感という感覚刺激があるおかげで楽しくて充実した毎日を送ることができています。

その逆もしかりですが。

スマホ、テレビ、PCなどの画面の光が自律神経の働きを悪化させたり眼病の原因になったりすることは良く知られていますね。

これらの大きな特徴は、光それ自体を直視しているということ。

光の当たった物体を見ているのとちょっと違います。

同じような例では照明を直接見るという状態があります。

 

ある程度の紫外線は悪くないどころか健康の為にはあった方が良いのですが、先進国の人の営みでは度を越えていますので紫外線はなるべく避けることが望ましいとされています。

 

 

< 光刺激を減らして楽になる >

 

サングラスは、当然ながら紫外線もまぶしい光もかなり減らせます。

曇りの日、屋外でもサングラスをした方が、眼が楽になるという人もいますし、無意識にまぶたに力が入って目をすぼめている人もたくさん見かけました。

 

サングラスのレンズは、薄い色や、紫外線専用の透明なものも手に入りますが、個人的にはこれらはお勧めしません。

私もレンズ濃度が薄くて透明に近いサングラスを使ったことがありますが、実際に目が感じる使用感は濃い色のサングラスよりもかなり劣っていました。ハッキリ言うと目が疲れたということです。

 

ツアコンをしていた頃、特にエジプトのツアーでは、予めお客様への案内でそのことを強調していました。

「鏡を見たときに自分の目が見えないくらい濃いサングラスをご持参ください」

などと。

 

ちなみに私のサングラス

茶色のは飛行機を飛ばす時で、空の色調と反対の色調がベスト。

薄いのはツアコン時代のときにたまに使用。

カーブの付いているのは登山用で横からの光もシャットアウト!

 

屋外でサングラスの効果は予想以上に大きいのです!

長い時間つけ続けて、それを外した時に「眼が楽だったー!」とありがたさがわかる、

そういうものなんですね。

 

いずれにしても、ストレスマネジメントとしては、レンズ濃度とかけ心地を優先した方が良いと思います。

濃いと暗く見えるかも?でもご安心を!眼球には明るさも色加減も補正する機能がありますから。

もしサングラスを外すのを忘れていても、薄暗い夕方でも結構見えるものです。

 

サンバイザーやつばのある帽子もあると無いとでは違いがはっきりあります。

晴天の太陽光は、気付いてなくても光は視線の上や真横から眼球に入ってきています。

これで知らぬ間に眼病になった人も知っています。

 

 

< 以外に多い屋内での光刺激も >

 

身近なスーパー、レストラン、商業施設などのお店でも照明の位置やスポットライトの角度が無神経に設置してあるのを数多く目にしました。

こういうのに気づいたらなるべくその

光源が眼に入らないようにしましょう。

手や何かでスポットライトを視界から隠して見たいものだけを見るようにしましょう。

まぶたに力を入れて我慢することはやめた方が楽ですし、買い物も楽しいですよ!

 

テレビ、PC、スマホのスクリーンについてもコントロールできますね。

例えば、

スクリーンと眼の間の距離をとる。

スクリーンのバックライトの明るさを低く設定する。

見る時間を短く決める。

眼を時々スクリーンからそらしたり休息を挟む。

などはお金もかかりません。

 

 

でもこれって誰でも知ってそう!

そうは言ってもそれはむずかしい、とか?

その理由はダイエットがうまくできない理由と同じですよね。

それは人の脳の構造的なことで、将来の総合的な利益よりも、現在の直接的な快楽の方を強く好むからなんですね。

でもそれにあきらめず賢くトライしてみませんか!

 

今できるストレスマネジメントを少しずつやって毎日をより健康に、健やかに過ごしましょう。

 

ちなみにこれを書いている私の眼はというと、、、

小さい頃から眼を大切に使ってきたこともあって、いまだにメガネ不要の毎日がおくれています。

それと、2021年度のJAXA宇宙飛行士候補者応募して明らかになったのは、眼の質は宇宙飛行士レベルだったということでした。

 

 

< おまけのトピックは外国との比較 >

 

ところで、欧米では何十年も前から、間接照明が日本と比べてけた違いに多く使われていました。

裸の光源の照明はとても少ないです。

以前、私が住んでいたカリフォルニアでのこと、、、

ほとんどの電器店では日本流の蛍光灯の照明はほとんど見当たらず、関節照明のライトスタンドが安い値段で売っていました。

 

また、カリフォルニアという地域は一年を通して天気が良いのでほぼ全ての人がサングラスをかける習慣があります。そういった光に対する意識の違いを感じました。

 

専門家によるとその理由で一つあげられるのは眼球の瞳の色の違いだそうです。

日本人はほとんどが黒か濃い茶色で、欧米人は青、グレー、など薄いですね。

この違いがまぶしい光に順応できる程度の違いになっているというのです。

また、皮膚のメラニン色素が白人は比較的少ないので皮膚病に敏感だからということもあります。

こういうことから私たちも学べることはあると思います。