ストレスマネジメントの初めは
“ストレス”という言葉の意味にフォーカスしてみました。
多くの会話では
「嫌な物や事がら」「人に悪い影響を及ぼすもの」という意味
で使われているようです。
逆に言うと、嫌なもの、嫌なこと、害のあること、嫌いなもの、などなど、全てストレスという言葉に置き換えて使っても、それはそれで正しい会話として成り立ちますね。
いくつかのストレスという言葉を他の言葉に変換してみたらこんなふうになりました。
「この仕事ってストレスだよね」
→ 疲れるよね
「花粉症の鼻水ってすごいストレス」
→ 体に負担
満員電車でギュウギュウなのはストレス
→ 不快
いつもわがままなあのおじさんはストレスだ
→ 嫌いだ
老若男女いろんな人が、ストレスという言葉をどのような状況や文脈で使っているのかに焦点を当てて聞いていました。
そうしたら以下のようなパターンがあることに気付きました。
ハッキリした言葉を避けてストレスという、ややぼんやりした言い方で会話をスムースに進める。
その瞬間に適切な言葉が思い浮かばなかったようなので、便利に使えるストレスという言葉をあてた。
あること、あるものをマイナスの意味で表現したかったのでストレスという言葉を追加した。
“ストレス”を
「外部からの刺激」
という本来の意味で使った人は全体の半数以下でした。
そういう人は多分、意味を正しく理解していますが、加えて上の例文もまた正しいと言えるでしょう。
私が過去に実際に聞いた例では、学校の先生、プロのアナウンサー、心理の専門家でさえもストレスという言葉の意味ををごっちゃまぜに使っていました。
でもそれは、間違った使い方をしているというわけではなくて、聞いている相手にわかりやすく表現するため、という気遣いなんじゃないでしょうか。
ところでおまけで書きますが、
どんな言葉でも多くの人に本来とは異なる意味としての使い方が広まると、その異なる意味になってしまいます。
多くの人に認められさえすれば、全然別な意味で使われるようになった例も数ある!
言葉の持つ意味は大人数が無意識に決めているみたいですね!