社会保険料徴収の民間請負と効率化 | ideamngのブログ

社会保険料徴収の民間請負と効率化

社会保険料の徴収を民間企業に委託するという話が出ています。

社会保険庁の徴収システムは徴収金額あたりの費用が民間に比べて大きく非効率的だからということが理由とされています。

今回業務の委託をするのは強制徴収を除く徴収業務と、窓口での相談です。

そして徴収の委託先は入札による競売で決めますが、貸し金業者が有力であるといわれています。

私はこのような民間企業は効率的であるのに対して、国は非効率的な業務を行なっているので、業務を民間企業に任せれば良いという論法に疑問を感じます。

毎年多数の民間企業が倒産していることを考えれば、民間企業が必ずしも効率的ではないことは明らかです。

また最近は効率化というとすぐに民間委託、民営化などが議論されますが民間委託や民営化は目的ではなく単なる手段に過ぎません。

民間委託、民営化をする目的は業務を効率的に行なうことです。

民間に任せれば即業務が効率化される訳でもないことを考える必要があります。

国家の業務が非効率であるとき、なぜすぐに民営化の話になって「業務をいかに効率的に行なうべきか」が議論されないのか甚だ疑問です。

国の非効率な業務から即民営化を持ち出すのは国民に訴えかけるためだけの単なるパフォーマンスに過ぎないように思えます。

また民営化を行なえば民間企業で日常的に行なわれる接待をはじめとした収賄・贈賄が増えることは避けられません。

企業の利益のことを考えたとき賄賂はプラスに働くこともありますが、全国民に公平なサービスを提供することを理念とする公共サービスにとってはその理念実現の妨げになる可能性があると言えます。

国家の非効率な業務についてはサービスの水準の低下しない範囲で効率化を行なうべきであると考えます。

国家業務の効率化による歳出削減は急務ですが、それを即民営化に繋げることは早計です。

国民年金の運用はよく非効率的だといわれますが、共済年金は効率的な運用を行なっています。

その是非はさておき、公務員にも効率的な業務遂行が可能であることはここによく表されていると思います。

民間企業に勤める人も公務員も同じ人間です。

民間は効率的、公務員は非効率的と決め付けるのではなく、公務員の行なう業務をいかに効率的にしていくかを議論していくべきだと考えます。