射精後の不思議な倦怠は小事の喜びの後にくる憂鬱と似ている。妊婦から出てくる赤ちゃんと僕らの精子は何が違うのか。目に見える生き物である赤子、そうではない精子。膨らんだ腹と玉袋。元は何も関係せず、そこにあるのは見た目だけの世界だ。
ある1人の男がいた。名は佐藤輝男。他者に目を向けながらも、時折見せる自己愛が他人の琴線に触れていることに気付いていない至極一般的な学生である。彼は幼少の時には変わり者扱いされてきた。といっても今普通の学生生活を過ごす彼を見れば、真の変人ではなく、いわば健全な変わり者であったことは容易に推測できる。
物心がついたときには、すでに世俗的な不満をしっかり持った、彼の同世代から見ると多少大人びた少年であった。
彼自身、何を基準にしているかは知らないながらも、人並みの人生を歩んできたという自覚があり、今は平和な学生を過ごしている。
そんな彼が最近考えていることといえば、将来の職についてである。地元に戻る気もなければ、このまま東京に残る気もない。

やーめた、ダルいし。

ごめちょふ。