エナメルが劣化してボロボロになったシャネルの修理 | 彩革idea工房

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上の写真は、シャネルのマトラッセ(エネメル)です。袋に入れ、購入時の箱に入れて大切に保管していたのに、いざ使おうと箱から取り出したらこの様な状態になっていました。

これは、バッグ全体を覆っているエナメル層が高温多湿の状況下で加水分解を起こしてしまったことによる劣化です。さらに下層の革面(ラムスキン)にも湿気が浸透していて、エナメル層だけでなく、下の革自体にもダメージが及んでいます。

この悲惨な状態から出来るだけ使えるレベルにまで修復してみます。

まず、劣化しているエナメル層のクリーニングをするのですが、既に乾燥している状態にあるため、アルコール溶剤で慎重に剥がしていきます。強く擦ったり無理に剥がしたりすると下層の革も一緒に剥がれてしまうので要注意です。

クリーニングが終了した時点で、革の表面をサンディングで整形し、下地剤を均等に刷毛塗りしてから、アクリル系顔料で色付けします。

乾燥後、さらに調合した下地剤を散布し、エネメル樹脂でコーティングしていきます。

下の写真が、作業終了時のもの。全体的に湿気を吸っていたために硬直した感は幾分か残ってしまいましたが、使用できるレベルにまで修復することが出来ました。

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引用元:エナメルが劣化してボロボロになったシャネルの修理