棚に座ってる 木の人形は
原色の服着て 少し擦り切れて
子供の頃には 僕の話し相手
泣いて帰っても いつも迎えてくれた
軽い身体に 重い出来事を
聞かせ続けた
お腹はがらんどう
僕の愚痴だけ貯めていく
大人になっても
話相手になっていて
もう手にすることはないけど
まだそこに 座っていて
棚に座ってる 木の人形は
紐がはみ出てて 少し捻じれてて
硬い身体に 弱い胸の内を
聞かせ続けた
お腹はがらんどう
弱い僕の泣き言を貯めていく
大人になった今
言うことは減ったけど
また手にすることがないように
まだそこで 見守っていて
お腹はがらんどう
僕の生き恥だけ貯めていく
大人になっても
話相手になっていて
また手に取る時にはそう
またそこで 聞いてくれ
まだその棚の上でそう
まだ僕を 見守っていて