お金をかけずに売上を上げる方法 | 産廃診断書専門の中小企業診断士

産廃診断書専門の中小企業診断士

ふじのくにコンサルティング® 杉本剛敏 中小企業診断士事務所の杉本です。私はコピーライターとしてネーミングやコピーを作る一方で、中小企業診断士として企業のマーケティングを支援。2021年、2016年に静岡新聞広告賞受賞。これまでに提案した企画書は500を超えます。

以前、夕方から閉店までの時間、スーパーでバイトした経験がある。

 

もちろんレジ担当ではなく、品出しと夜間の店舗管理だ。

 

スーパー自体、利益率の高い業態ではないが、そこは地元に8店舗しか展開していない食品スーパーであり、EIONなどの大手と比して経営が厳しいのは明らかで、老朽化した店舗を改修できずにいた。

 

地域の住人がスーパーに求めるのは、品ぞろえより価格の安さであり、そんな住民の数自体、減少しているのだ。

 

ただ、勤務し出して数か月過ぎた頃、あることに気づいた。毎日、ほぼ同じ時間に来店する客がいて、みんな店員たちと親しげに話をし、買い物をしていくのだ。(自分も45人の客と親しくなった)

 

店舗に投資しなくても、店員の心が変わりさえすれば、売上が上がるのではないか…?

 

売上の法則にパレートの法則というものがある。売上の8割は2割の顧客からもたらされており、これがいわゆるお得意さんであり、この法則はどんな業種でも当てはまるという。

 

つまり、お店のファンを増やせば、売上の安定的な基盤を作れるということだ。

 

そのためにホテル業界でいう接遇を取り入れたらどうか? 接客ではなく、おもとなしの心をもった接遇。それについては、リッツカールトンの支配人を務めた林田正光の著書「サービスの手帳」に詳しい。

 

すべては顧客のことが好きになることから始まる。もちろん話術などの技術もあるだろうが、好きにならなければいい接遇はできない。その気持ちが顧客に伝わり、店員にもやりがいとなって戻ってくる。もちろん、容易なことではないが…。

 

 

自宅の桜も咲きました。年々歳々花相似たり