すき間からブルーオーシャンを見つけた「缶つま」 | 産廃診断書専門の中小企業診断士

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ふじのくにコンサルティング® 杉本剛敏 中小企業診断士事務所の杉本です。私はコピーライターとしてネーミングやコピーを作る一方で、中小企業診断士として企業のマーケティングを支援。2021年、2016年に静岡新聞広告賞受賞。これまでに提案した企画書は500を超えます。

充実する冷食やレトルト食品のあおりを受け、缶詰市場は低迷。その中で国分の「缶つま」が気を吐いています。

これは戦う土俵を缶詰市場ではなく、酒の肴市場に替えたからです。それも本格的な肴に。今までナッツやサラミやサキイカなどの乾き物しかなかったので、そのわずかなすき間からブルーオーシャン(消費者のニーズ)を見つけたのでしょう。

だから、この商品の真の競合は、居酒屋やバーが提供する本格的なおつまみ。

コロナ禍で、家飲み、宅飲みが増えた機会をとらまえて、自社の強み(美味い缶詰をつくる技術―素材の調達~調理)を活かした好例だといえますね。