ビジネスに役立つマーケティングコンセプト その6
マクロ環境
ビジネスは時代の流れに浮かぶ小舟みたいなものですが、その底流の強い流れがマクロ環境ともいえます。そして川面にときおりたつさざなみや渦巻きがミクロ環境といえるのでは。
マーケティングの理論ではではマクロ環境とは、経済や技術、政治や法律、社会文化的な環境をいいます。かたやミクロ環境はもっと企業寄りの環境で顧客や市場、競合、取引業者をさします。そして企業の力ではこの環境、とくにマクロ環境を変えることはできないのです。だから、ビジネスは流れに棹さすしかないのです。
ちまたで話題になっているマクドナルドの低迷。中国産ナゲットが契機だといわれていますが、その前からすでに失速していたのは明らかです。それは時代の流れがファーストフードから健康志向へシフトしたからに他なりません。ただ、いきなりスイッチが切り替わったのではなく、徐々にその流れ方が変わってきているのです。
だから、社長が代わっても、新メニューを投入しても、マックがかってのような輝きを取り戻すことはないでしょう。そして、10年先、大きなスパンでこの50年間を振り返った時、ここ数年がそのターニングポイントになっていると気づくことでしょう。
