少し前の新聞記事に、大手家電チェーンの販売競争に変化が出てきたとありました。液晶テレビのような有力商品がないうえ、安売りや高率のポイント還元をしても効果が出にくくなったのが背景にあるようです。考えてみれば、少々品揃えの量は違っても、どの家電チェーンも扱っているのは同じメーカーの商品。価格でしか差別化できないとしたら、消耗戦になるのは目に見えています。今後は接客やアフターサービスの質で違いを出そうと考えているようで、安値販売をリードしてきた最大手のヤマダ電機も、消費者の不便を解消するソリューションビジネスを行うと話していました。
昔から、“不”を解消するビジネスというものがあります。不とは、不安、不満、不便、の不です。たとえば、不安なら、将来、病気になるのではないかという不安から健康食品や無農薬野菜を買ったり、人間ドックを受けたりしますよね。また、不満なら、店になくて不満を感じていた商品が、翌日届くということでアマゾンやアスクルなどを利用する。そして、ヤマダ電機が解消したいという不便についても、私などは機械オンチ(古い言葉!)ななため、パソコンを買ってもネット接続できず、加入したプロバイダーの有料訪問サービスを受けていました。こんなことを家電チェーンがしてくれたらうれしいですね。かって街で見かけたナショナルのお店や東芝のお店は、小回りのきくサービスで電球一個から交換してくれました。さて、高齢化が進む世帯に対して、家電チェーンはこれからどんなサービスを提供してくれるのでしょう。
JR東海の富士駅近くから見える夏の富士山
出勤の電車の中から写しました。
